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フリーランスが契約できるエージェント会社4つのジャンルと特徴・メリットデメリット

フリーランスエンジニアが常駐契約するためには、エージェント会社に登録するところからがスタートとなります。

フリーランスエージェントと聞いてパッと思い浮かぶのは、レバテックやギークリーなどの有名なエージェントだと思いますが、実はフリーランスが契約できるエージェント会社は何千社と数え切れないほど存在し、それぞれが独自の方向性で営業を営んでいます。

フリーランスエンジニアにとって、良い仕事に巡り会えるかどうかはエージェント次第。自分にはどんなエージェントが適しているのかぜひ確認してみてください。

目次

フリーランスが契約可能なエージェント会社のジャンル

Aタイプ:人出しを目的にエンジニアの調達に専念しているエージェント会社

まずエージェント会社と聞いて真っ先にイメージつくのがこのタイプのエージェント。フリーランスエンジニアを調達して案件をマッチングさせることを目的とした会社です。

契約は準委任契約を締結することがほとんどですが、建前としての契約であり、顧客プロジェクトを推進する立場・課題解決する立場ではなく、現場で足りない人材を提供することがミッションとなっています。

特徴としては、

  • 顧客に対して人材提案力は非常に高い
  • プロジェクトの推進力や課題解決力はない
  • 現場にチームは少なく一人現場が多い
  • 直顧客が多いようにうたっているが実際はそれほどでもない
  • 二次商流、三次商流も含めて案件をかき集めてきてくれるので仕事を紹介してもらえやすい
  • フリーランスに対してのサポート体制が整っている

メリットとしては紹介してもらえる案件が豊富であること、毎月の事務サポートや確定申告のサポートなどフリーランスへのサポート体制が整っているので、事務的な作業が苦手な方、フリーランスとして初めて挑戦する方には適しています。

しかし、案件に対してのグリップ力は正直低いです。現場にエージェント会社のリーダーがいるケースも少なく、大半が一人現場となってしまいますので、必然的にトラブル率も高くなります。

Bタイプ:顧客や元請けSI会社から仕事を請ける事・サービス提供を目的に、必要なエンジニアを調達する会社

エージェント会社というよりSIer立ち位置に見えますが、自社でフリーランスとの直接契約を行うケースもありますのでエージェントとしての機能を持っている会社と言えます。社員数としては数十名〜2、300名程度の小〜中規模の会社が多く、ある程度の規模の案件であれば自社で請け負う能力を持っています。会社としても顧客の案件を請け負うこと・顧客に自社開発のサービスを提供することを生業にしています。

  • プロジェクトの推進力が高い
  • 会社のチーム案件に参画する事が多い
  • 契約の中に介在している会社は少ない(商流が浅い)
  • フリーランスへのサポート体制はあまり整備されていない
  • フリーランスと直接契約するケースは少ない
  • 契約時に「契約社員」としての契約を求められるケースがある
  • 不足するエンジニアの調達は協力会社に任せている

顧客に近い、フリーランス契約であれば単価も高い、チーム体制の中で働けるなどフリーランスとして働くのであれば、こういった会社を狙いたいものです。しかしこういった会社ではフリーランスの調達に力を入れている会社は少なく表立って募集も行っていません。基本的には現場での巡り合わせや知人からの紹介などで繋がっていくケースが多いです。

なお、この手のエージェント会社は法規的な観点から、フリーランスと準委任契約を結ばずに契約社員として契約を締結するケースが多く見受けられます。契約社員として契約する場合は、社会保険以外にも有給など様々な福利厚生が適用されますので働き手としては守られて働ける安心感がありますが、報酬の支払額はかなり減ります。※顧客から100万貰ったとしても70万支払うのが限界です。

とは言いつつ、フリーランス立ち位置での主張はできますし副業まで制限されるケースは少ないので、ある程度安心を担保した上で自由な働き方ができるポジションといっても良いです。

Cタイプ:社長自ら現場に出ており、ツテでチーム枠を拡張してフリーランスと契約している会社

フリーランスエンジニアが現場で働きながら、そのままエージェント会社として独立してしまうケースも多いです。そういった会社は社長自らが現場でエンジニアリング業務を行いつつ、現場で案件の拡張枠を開拓してチームを拡張していくというケースが多いです。

また、エンジニアの調達も、現場で知り合ったフリーランスの契約を切り替える形で増やしていることがほとんどで、会社規模としては2,3名〜10名前後の小規模で営んでいます。

  • 現場と直接つながっている為、会社のチーム案件に参画するケースがほとんど
  • 営業力がなく顧客も少ない為、契約が切れた時はCタイプの会社の営業力を頼らざる得ない
  • フリーランスエンジニアがそのまま独立してエージェント機能を持っているような会社に多い

フリーランスとして契約する際、現場で請け負っている会社と直接契約ができるため、報酬も上がりますし、そのエージェント会社が請け負っているチームにそのまま参画できるのでトラブル率も少ないです。また、社長自らがエンジニアリングで第一線で活躍しているので、フリーランスエンジニアとしての目標にもなるでしょう。

しかし、営業を抱えていないケースも多いため、その案件での契約が終了になった際に次の現場を探してもらうことが難しくなります。

Dタイプ:顧客も技術者もほとんど持たず、商流の途中に介在していわばブローカー業を営む会社

IT業界の中には社員数は少ないにも関わらず、パートナーと呼ばれる協力会社のエンジニアの契約を増やして売上を上げているエージェント会社が多く存在します。特徴としては社員エンジニアは10〜20名程度しかいないけど、パートナー会社のエンジニアは50〜60名契約しているというような会社です。

顧客開拓力も低く、提案先も現場ではなくパートナー会社であることが多いため、商流が深くなるケースがほとんどです。

顧客 → 元請け(現場) → 上位パートナー → ここのポジション → パートナー (フリーランス)

  • 社員数以上のパートナーエンジニアが稼働している
  • ほとんどが一人現場
  • 中抜きがミッションであるため、案件やエンジニアのグリップは出来ていない
  • 情報収集力は高く、案件の動きには敏感
  • エージェントとの直接契約も行っている

このポジションのエージェント会社は案件の情報収集力が高く、「どこでどういった案件が動いている」という情報には非常に敏感です。営業のミッションも自社の正社員エンジニアをフォローする以上にパートナー社員やパートナーのフリーランスの契約を決めることをミッションとされているため、確定までの動きが異常に速いのも特徴です。

上で説明した各タイプの会社では、エンジニアは抱えているが案件を探し切れない、案件を持っているが技術者を調達できないというケースが多いため、このようなブローカータイプの会社が重宝されてしまっている現状があります。

しかし、エンジニアの人数を多く決めることだけが営業目標となってしまっているため、決まった後のフォローが出来ず、このタイプの会社を介在させるとトラブルに発展するケースも多いです。

まとめ

エージェント会社と言っても様々な方向性があること伝わりましたでしょうか。

それぞれメリット・デメリットがありますが、フリーランスとして初挑戦する際は、Aタイプのエージェント会社を頼りフリーランスとしての働き方に慣れつつも、どこかのタイミングでBタイプやCタイプの会社と巡り合い、直接の契約ができるようになるのが理想かもしれません。

良いエージェント、良い案件に巡り会えると良いですね。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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