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常駐型フリーランスエンジニアとして働く9つのメリットと5つのデメリット

現場で働く正社員エンジニアの目から見たフリーランスエンジニアは、同じ仕事をやっているのに報酬が自分たちよりも高い、与えられた仕事だけやって帰れる、自由が羨ましい。そんなふうに感じられるのではないでしょうか。

中には自分よりも高い報酬をもらっているフリーランスエンジニアの指揮を取らないといけない正社員エンジニアもいるわけで、立場的な理不尽さからフリーランスを検討し始める正社員エンジニアもいらっしゃいます。

この記事では、常駐型フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを具体的にあげていきます。

目次

フリーランスエンジニアの実情

フリーランスエンジニアの世界では50万、60万という月額報酬は当たり前ですし、ある程度の技術力と経験を持ったエンジニアであれば60万〜80万という報酬も見えてきます。

また優秀なフリーランスエンジニアだと80万を超えて3桁(月収100万超え)という高額報酬を得ている方もいるくらいです。

金銭的なメリット以外にも、正社員エンジニアでは考えられなかった、自分のやりたい技術・仕事だけをやれる、煩わしい人間関係に関わる必要がない、副業もできるなど様々なメリットがあります。

その一方で正社員時代には当たり前のように会社から守られていたものが一切なくなります。

正社員であればプロジェクトが途切れて暇な状態になっても契約を切られることなく給料を貰えますが、フリーランスの場合は仕事が途切れてしまえば契約は打ち切りになります。

また顧客の期待するパフォーマンスが発揮できなくても契約は打ち切りになります。

もちろん有給もありませんから、体調を崩してしまえば無報酬となるリスクもあります。

フリーランスエンジニアとして働くことのメリット9選

それではフリーランスエンジニアとして働くことのメリットから紹介していきます。

正社員より高い報酬で働ける

同じスキルを持つ正社員エンジニアとフリーランスエンジニアであれば、ほとんどの場合が正社員よりも高い報酬を貰えます。もちろんそこから税金を納め、年金・保険などをフリーランス自身で支払わなければならないため契約金額がそのまま手取りとして入るわけではありませんが、様々な差し引いてもフリーランスの方が収入が高くなります。

月額40〜60万といった報酬を受けているフリーランスエンジニアは当たり前ですし、スキルがあれば70〜90万、また100万超えなど高額報酬を得ている方もたくさんいらっしゃいます。

自分が挑戦したい仕事を選べる

正社員では自分のやりたい技術やフェーズばかりを担当できる訳ではありません。会社の都合によってやりたくない仕事もせざるえません。また、エンジニアリング業務以外の仕事もたくさん降ってくるでしょう。フリーランスであれば契約で引き受けた仕事だけがミッションとなりますから、自分自身が挑戦したいことをそのまま仕事で経験を積んでいくことが可能です。

もちろんプロジェクトはチームを組んで行うものですから、納期が遅れていれば残業する必要もありますし、トラブル時は対応する必要があります。しかし、正社員であるがゆえに対応しなければならない「案件に直結しない業務」は一切する必要がありません。自身がやりたい技術やフェーズを追いかけることができます。

自身が目指したいキャリアを形成できる

自分が挑戦したい仕事ができるということは、フリーランス自身の考えるキャリアに沿って業務を受けていくことができます。例えばAWSやクラウドに精通した技術者になりたいという目標があれば、クラウド案件だけの経験を積んでいくことができます。※もちろん最低限の知識がないと未経験分野の仕事を与えてもらえませんから、業務外でのスキル取得は必要です。

正社員の場合は自身のやりたいこと・目標のキャリアに対してではなく、会社の都合によって関わる仕事が異なってきます。技術ではなく営業的な判断でアサインされる、作業者が足りなくなった案件の埋め合わせ、最悪の場合は火消し案件(トラブル案件)に放り込まれるなど自分の意思・目標とは関係のなく仕事が降ってきます。

正社員にある煩わしい人間関係がない

正社員として企業勤めしていると生じるのが煩わしい人間関係。上司との関係やら派閥、同期との出世争いなどなど様々な人間関係と付き合わざるを得ません。そう言ったことが好きで上手に正社員生活を渡り歩いている人もいますが、技術をやりたいエンジニアにとっては煩わしいものでしかありません。

フリーランスでも、現場でチームメンバーとして働く以上は人間関係を大切にしていくことは間違いありませんが、正社員のような煩わしい人間関係を気にする必要はありません。

ライフスタイルに合わせた働き方が可能

フリーランスは正社員と比較して自分のライフスタイルに合わせた働き方をすることが可能です。エージェントとの面談時に希望条件を出しておくことで、例えば以下のような働き方が可能。

  • 勤務地は自宅から60分圏内で電車の乗り換えが少ない場所
  • 朝、子供を幼稚園に送っていく必要があるため勤務時間は10時からの現場を希望
  • いくつかのプロジェクトを渡り歩いてみたいので半年程度のプロジェクトを希望
  • 夜は趣味の活動があるので残業の少ない現場で働きたい

などなど。 また、基本的には週5日がベースとなりますが、交渉次第では週3日、4日という働き方も可能です。

もちろん要望が増えれば紹介される案件は減りますので、バランスは必要ですが、正社員と比較して自分がしたい働き方を実現できるのがフリーランスです。

大型の休みを取得する事が可能

正社員では中々難しいのですが、フリーランスの場合は、契約の合間をうまく活用して数ヶ月単位の大型の連休を取得する事ができます。

3年間ガッツリ働いて、しっかりとお金を貯めて半年間海外で暮らすといった働き方を実現できるのもフリーランスならではの働き方です。

常駐型であればエージェントを介することで比較的安定して仕事が受注できる

フリーランスになる際に一番心配なのは、仕事が途切れてしまうリスクです。私も同じですが数ヶ月間自分の仕事がなくて無収入になったら生活はやっていけません。

その点、常駐型のフリーランスエンジニアの場合、エージェント会社を介すことで安定して契約を取れることができます。また参画した現場がプロジェクト終了になり契約が切れることがあっても、裏ではエージェントが次の案件を探す営業をしてくれますので、契約終了の翌月から次の参画先が決まっているという状態が作れます。

きちんと働けるフリーランスであれば、仕事にあぶれるといったケースはあまりありません。

自分に合わない仕事であれば契約期間でこちらから切ることができる

フリーランスが取り交わす契約は、数ヶ月単位での契約になるケースが多いです。3ヶ月契約というのが一番オーソドックスです。 プロジェクト納期に対して契約するのではなく数ヶ月単位で契約するのは、契約したもののパフォーマンスが発揮されない、プロジェクトが縮小の可能性があるなど、発注側のリスクを減らすためです。

フリーランスから見るとデメリットのようにも見えますが、このエンジニアリング業界では、「事前説明では聞いていない劣悪な環境だった」、「やれると聞いていた仕事が無い」、「人間関係が最悪で罵声が飛び交っている」などなど現場に入って知ることになるトラブルや問題も多くあります。

契約期間というのは発注側だけでなく、フリーランス側もプロジェクトを見定める期間として、望まない案件に参画してしまったのであれば契約期間でフリーランス側から打ち切ることも可能です。

なお、フリーランスで働くといえど持ちつ持たれつの考えは絶対に必要です。どんなプロジェクトでもまずはプロジェクトの納品までやり続けることを前提に考え、違和感を感じるのであればエージェントに相談して改善をしてもらう動きを取ってください。

それでダメならフリーランス側から契約を打ち切ることも必要でありますが、喧嘩別れのような契約終了は一番やってはダメなこと。次の仕事に悪影響を及ぼします。どのようなケースであってもお互い感謝し会えることのできる契約終了を目指してください。

副業が可能

近年、正社員の副業を許可する企業も増えてきましたが、まだまだ多くの企業が副業を認めていません。その点フリーランスの場合はどことも雇用関係がありませんので自由です。プロジェクトの業務時間外に別の仕事を請け負ったり、自分の対応できる範囲で副業を行うことが可能です。

なお、業務外の時間で副業をする・していると言った話は、エージェントには一言伝えておいた方が良いです。プロジェクトに参画する際に残業の少ない現場をアサインしてもらうなどの融通を効かせられるためです。

フリーランスとして働くことのデメリット5選

逆にフリーランスとして働くことのデメリットもたくさんあります。きちんと理解した上でフリーランスという道を選択しましょう。

正社員と比べて安定性が低い

現代は正社員といえども安定はありませんが、正社員とフリーランスのどちらが安定しているかといえば間違いなく正社員の方が安定しているでしょう。 もし、会社が不景気になれば真っ先に契約を切られるのはフリーランスです。 人手不足な状態は続いていますから、現場で活躍してくれるフリーランスを簡単に手放すことをしませんが、契約は長くても3ヶ月単位で契約することがほとんどです。 シビアにいえば3ヶ月後はどうなっているか分からないのがフリーランスの実情です。

フリーランスは高いスキルレベルを求められる

フリーランスエンジニアの中には、単に報酬が高いから、煩わしさがないからという理由だけでフリーランスを選ぶ方も多いのですが、発注側からみたらフリーランスは高いお金を支払って契約する経験をつんだ即戦力、いわばプロフェッショナルとして見られます。当然ですが仕事ができて当然ですし、発注側も高いレベルでの仕事を要求してくると考えておいた方がよいです。

体調を崩してしまうと収入に直結する

常駐型フリーランスの契約は準委任契約が主ですが、契約内容としては時間で縛ることがほとんどです。月額60万円を基本報酬として、140〜180時間を基準時間とする。超過控除単価は中間割で3,750円とする

よくあるフリーランスとの契約条件ですが、この条件は140〜180時間働いたら60万円支払いますよ。140時間を下回れば1時間につき3,750円ずつ減額、180時間を上回れば1時間につき3,750円ずつ増額するという契約です。

フリーランスには有給などはありませんので、体調不良で休みが続いてしまえばそれだけで減額収入となってしまいます。体調管理には十分に気をつけましょう。

税金や保険を全て自分で支払う必要がある

フリーランスエンジニアの場合、税金や社会保険、年金などを自分で支払います。正社員時代は年末調整の書類を書いて会社に提出するだけですが、フリーランスの場合は確定申告は必要ですので、請求書や領収書をきちんと整理して帳簿を作成し毎年税務署に提出します。さらに国民年金や健康保険にも、自分で手続きして加入し支払う必要があります。

なお確定申告は節税対策にも繋がることですから、作業自体は大変でデメリットと言えますが、金銭的にはメリットに繋がるものかもうしれません。

フリーランスとしての寿命を考える必要がある

40代後半まではフリーランスで一線級で活躍する道はありますが、50代に入ってくると相当のスキルがない限りフリーランスエンジニアとして現場で就業し続けるのは難しくなります。

さらには60歳を超えてくると紹介される仕事も大幅に減ってくるでしょう。

ITの世界は速いスピードで技術が進化していくため、エンジニアとして常に新しい技術を習得する必要があります。しかし年齢が上がってしまうと若いエンジニアに比べて技術習得が難しくなってしまいます。

また発注側も同じ仕事を発注するのであれば、若手で伸び代があり単価が安い方を選びますので、単価が上がってしまった年齢の高いエンジニアの需要が下がってしまうのです。

正社員の場合は年齢が上がれば管理職や育成職になっていくという定年までのルートを会社側が用意してくれていますが、フリーランスエンジニアは自分で用意しておかないと誰も助けてくれません。

フリーランスエンジニアとして活躍できる期間は50歳前後までと考え、それ以降のキャリアは自身で考えておきましょう。

ある程度の年になってフリーランスから再び正社員に戻ってくる人も多数いますが、戻りたくてももう採用されない年齢になって困っている人も多いです。

まとめ

フリーランスエンジニアで働くことのメリットとデメリットを紹介してきました。

自身の環境や性格に応じて、フリーランスで働くのが良いのか、正社員として働いた方が良いのかは異なってきます。

報酬など目先のメリットに取らわらず考えてみる事をお勧めします。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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