フリーランスにとって、営業に工数をかけずに安定して仕事を得ることはとても重要です。廃業するフリーランスの多くは、営業活動に苦労したり安定して仕事を得られなかったりすることが原因となっています。
エンジニアは、他の職種よりもフリーランス向けサービスが充実しているんです。特に、フリーランスエージェントが豊富。
今回は、そんなフリーランスエージェントの「フォスターフリーランス」について紹介しましょう。
フォスターフリーランスとは? 概要と案件の傾向を紹介
フォスターフリーランスの運営会社は、東証一部上場企業である豆蔵ホールディングスのグループ企業となっています。登録者数は約1万7000人、案件数は常に5000件以上というのがフォスターフリーランスの概要です。最高単価は月に230万円となっています。
対象者は、エンジニア、デザイナー、ディレクター、PMなどの主にシステム・Web業界の技術職と管理職です。
案件のほとんどは、システムエンジニア向けとなっています。次いでバックエンドエンジニア、プログラマー、プロジェクトマネージャーが多いです。フロントエンド、サーバー絵エンジニア、プロジェクトリーダーなどは少ない傾向があります。
Webやゲームの案件も多いですが、デザイナーよりプログラマーなどのエンジニア職が多いです。
言語は幅広く需要がある印象があります。案件数が特に多いのは、JavaおよびJavaScriptです。システム、Web、ゲームとさまざまな業界で使う言語なので案件数は当然多くなります。
次いで、PHP、Pythonが多いです。C++は最も少ない傾向があります。
フォスターフリーランスの4つの特徴とメリット
フォスターフリーランスの基本について紹介してきましたが、まだどのような特徴のあるフリーランスエージェントなのかわかりませんよね。そこで、フォスターフリーランスの特徴とメリットを4つ紹介しましょう。
エンド直請けの高単価案件が多い
フォスターフリーランスは、業界への独自のパイプを持っています。そのため、独特かつ強い営業力があるんです。その営業力によって、企業との直接取引案件を多数獲得しています。いわゆるエンド直請け案件ですね。
特にWebサービスやゲームなどのBtoC企業の直請けが多いです。アジャイル型開発でスピード感のある仕事ができ、自由度が比較的高い案件が多数あることをフォスターフリーランスはHPで訴求しています。
そのうえ、高単価案件が多いです。前述したように最高単価は月に230万円となっていますし、実際に公開案件を見てみても月額60万円以上の案件が多数あります。公開案件でこの単価なので、非公開案件の中には100万円以上の案件もゴロゴロあるでしょうね。
プライムSIer案件が多い
フォスターフリーランスには、企業との独自の太いパイプがあると先述しました。そのため、エンド直請けも多いですが、プライムSIer案件も多いです。
プライムSIerとは、発注元と直接折衝を行い、パートナー企業をマネジメントする立場の企業のこと。自然と大手SIerがプライムと呼ばれる立場になっていくことが多いです。つまり、プライムSIer案件に参画すれば、大手SIerの立場から責任のある仕事を担当することができるということでしょう。
社会インフラなどの影響力の大きなプロジェクトもあります。
ゆくゆくは経営戦略にも携わりたいエンジニアや、マネジメント業務を行いたいエンジニアなどにはプライムSIer案件という選択肢があるのはとても良いのではないでしょうか。
アドバイザーのマッチング力が高い
フォスターフリーランスのアドバイザーは、元エンジニアという肩書を持つ人が多いです。エンジニアのキャリアプランや気持ちを理解できる人が多いので、話の食い違いからミスマッチが起きるということがあまりありません。
そのためか、フォスターフリーランスのアドバイザーは、マッチング力が高いと評判です。
条件をすり合わせて機械的に紹介するのではなく、カウンセリングを行い人となりを見極めつつエンジニア特有のキャリアなどに寄り添い、総合的にマッチングをしてくれます。
エージェントから聞いていたのと全く違う現場だった、という間違いが起きにくいので安心して利用できますよ。
案件参画後のアフターフォローが手厚い
フォスターフリーランスには、元エンジニアだったりIT業界歴が長かったりといった経歴を持ったアドバイザーが多いです。案件参画後のアフターフォローの質の高さにも、その経歴から来るアドバイザーの親身さが表れています。
エンジニアが抱きがちな不満や悩みをしっかりとキャッチし、それらを抱いていないかしっかりヒアリングしてくれるんです。悩みがあれば解決策を一緒に探してくれますし、会社側に問題がある場合は交渉をしてくれます。
アフターフォローが充実しているため、安心してプロジェクトに参画できますよ。
フォスターフリーランスの3つのデメリット
フォスターフリーランスのメリットを4つ紹介しました。ただ、逆にデメリットもあります。今度はフォスターフリーランスのデメリットを3つ紹介しましょう。メリット・デメリットを照らし合わせ、自分に合うエージェントかどうか考えてみてくださいね。
常駐型5日勤務がほとんど
フォスターフリーランスは、フル稼働するフリーランスに向けたエージェントです。副業フリーランスなどは最初から対象に取っていないので、週に2、3日勤務の案件はほとんどありません。
基本的には、週に5日勤務の案件先企業常駐型です。リモート案件も新型コロナの流行以降増加傾向にありますが、実務経験豊富で信頼性の高い人材のみとなっています。セキュリティなどの観点から、外注のフリーランスにリモートをさせるのは難しいんです。
また、リモート案件でも週5日フル稼働なのは変わりません。
リモート案件を探している方はDYMテックなど複数のエージェントに登録しておくことをお勧めします
実務経験が浅い人には紹介できる案件があまりない
フォスターフリーランスの案件は、実務経験があるエンジニア向けのエージェントです。初心者お断りという雰囲気は全くありません。ただし、実際は実務経験が1年以内の経験浅めの人には紹介できる案件があまりないのが現状です。
少なくとも、実務経験1年以上のエンジニア向けだと言えるでしょう。
関東以外はあまり案件が無い
フォスターフリーランスは、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏を中心に案件を揃えています。
ほとんどのフリーランスエージェントが首都圏が一番案件数が多いのは言うまでもありませんね。ただ、たいていは大阪や福岡など各地方の主要都市部には案件があるものです。
一方、フォスターフリーランスの場合、大阪を含みほとんどの地方で案件が少ない状況となっています。完全に関東在住の人を対象としているため、関西や九州などに住んでいる場合は地方にも営業所を多数持つフリーランスエージェントを使いましょう。
フォスターフリーランスに関するQ&Aまとめ
フォスターフリーランスのメリットとデメリットを紹介してきました。最後に、まだまだ語りきれていないフォスターフリーランスの特徴等について、Q&A形式で4つ紹介しましょう。
Q1.支払いサイトはどのくらい?
月末締め翌月末払いです。
支払いサイトとは、締日から報酬が入金されるまでの期間のことを指します。一般的には月末締め翌月末払いの30日サイトが多いですが、フリーランス界隈は翌々月払の60日サイトも多いです。
フォスターフリーランスは一般的か、少し早いくらいと言えるでしょう。
Q2.福利厚生サービスはある?
フォスターフリーランスには、福利厚生サービスはありません。フリーランスエンジニア向けに案件を探す営業代行、条件交渉の代行、コンサルタントサービスのみの提供です。エージェントとして求めることはしっかりとしてくれるので、福利厚生サービスが無くても良いエージェントだと言えるでしょう。
Q3.お得なキャンペーンとかある?
お友達紹介キャンペーンというのがあります。
担当アドバイザーに紹介できる友達や知り合いがいる場合、お問い合わせページから連絡することが可能です。紹介した友達が案件に就業して3ヶ月が経った場合、紹介者と友達それぞれに5万円が贈られます。
自分が登録した後にこれからフリーランスになりたいと考えている知り合いがいれば、誘ってみても良いでしょう。
Q4.オンラインカウンセリングはできる?
できます。
ただ、基本的には直接会うのが望ましいようです。理由は、「信頼関係の構築のため」だとのこと。オンラインカウンセリングは仕事の都合で時間が取れない場合など、特別な事情があるケースのみ行っています。
フォスターフリーランスは幅広い案件をチェックしたい人におすすめ!
フォスターフリーランスは、案件の幅が広いです。
フリーランスエージェントの多くは、エンド直請け案件に力を入れています。一方で、プライムSIer案件は少ない傾向があるんです。フォスターフリーランスは、どちらの案件も豊富なので自分のキャリアや好みなどに合わせて案件を選べます。
幅広い案件の中から自分に合うものを探したい人にこそ、フォスターフリーランスはおすすめですよ。