MENU

フリーランスの通勤トラブル!通勤手当をもらっているのに自転車通勤して契約解除に!?

現場に通勤しているエンジニアのみなさんは、どのように通勤していますか?徒歩、自転車、バス電車、自家用車・・・はたまた新幹線で長距離移動している方もいるかもしれませんね。

そんな現場への通勤ですが、実は自家用車や自転車はなるべく避けるべきだという事を知っていますか?特にフリーランスの方は気を付けてほしいポイントなんです。

この記事では、私が営業担当として経験した通勤トラブルについて解説します。なるべく交通費を節約しようと考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

目次

フリーランスSEが自転車通勤中に事故!契約解除に至った理由

まずは、私が実際に担当していたフリーランスのエンジニアの方に起こった通勤トラブルについてお話しします。

エンジニアのNさんは現場まで公共交通で1時間の距離に住んでいました。バスと電車、1回乗り換えるルートで定期代に換算して月々2万円弱。単価交渉の際は作業単価50万円に上乗せして月々52万円で参画が決定していました。

公共交通で通勤する前提で単価を設定していたのに無断で自転車通勤

私がNさんの現場から連絡を受けたのは、現場が始まって1ヶ月も経たない日のことでした。「Nさんが来ていないのですが、何か連絡はありましたか?」と電話があり、私も急いでNさんに連絡を取ろうとしたのですが、一向に繋がりません。

数時間後、ようやくNさん本人から連絡があり「通勤中に事故にあいました」との事。こっそり自転車通勤していて事故にあい、救急搬送されていました。

フリーランスは基本的に労災がないので治療費は国民健康保険で賄われるのみ

幸いにもケガ自体は軽傷で、日帰り入院で済んだNさん。しかしフリーランスで労災保険が無いので休業補償はもちろんなく、国民健康保険の3割負担額をそのまま支払わなくてはいけませんでした。

その後も通院する必要があったので、時間幅の下限を下回ってしまいその月の報酬も減額。

さらに事故の相手が自賠責保険しか加入していない原付バイクで、過失がNさんにもあったため相手からの補償も微々たるものでした。

けがは軽かったものの信用を失い契約更新されず

当初申告していたルートではない通勤ルート、しかも通勤費のかからない自転車で通勤していたという事で、Nさんは当時の現場がその月で終了となってしまいました。

あらかじめ単価を設定したときに「交通費分」として月々2万円を上乗せしていたのが大きかったと考えられます。交通費を節約しようと始めた自転車通勤でしたが、事故の治療費や現場終了などで却って損失が大きくなってしまったケースでした。

フリーランスは公共交通で通勤がベター!自家用車や自転車はダメ?

Nさんのケースのように、通勤中の事故にあいやすい・起こしやすい乗り物は通勤ではなるべく避けるべきです。実際にそのような理由で自家用車や自転車での通勤を禁止している現場も少なくありません。

では、比較的自由に通勤手段を決められるフリーランスのエンジニアはどうでしょうか?

労災が無いフリーランスは事故の確率が低い公共交通を使おう

実はフリーランスのエンジニアこそ、公共交通機関で現場まで通勤したほうが良いです。それは、フリーランスはNさんのように「労災保険がなく治療費の補填や休業補償を受けられない」からです。

Nさんは仕事を休まなくていい程度の軽いけがで済みましたが、数ヵ月入院が必要な事故にあうリスクもありました。企業に所属しているサラリーマンなら労災保険で休業時の給与保証も受けられますが、フリーランスは自分で医療保険等に加入していない限り保証はありません。

なので、フリーランスの人こそ事故や怪我リスクの少ない公共交通を使って通勤したほうが良いのです。

公共交通が通っていない現場のみ自家用車や自転車で相談

とはいえ、公共交通ではほぼ通勤不可能な現場もあるでしょう。そんな時は自家用車や自転車で通う必要があります。

自家用車を持っている人は自賠責保険にプラスして任意保険も入っているかと思いますが、原付バイクの人も通勤に使うなら任意保険に加入しておきましょう。自賠責保険だけでは自損事故の時に保証が全くありません。

また自転車で通勤したい人は“通院保証”や働けなくなった時の保証である“就業不能保険”を民間の医療保険にプラスすることを検討しても良いでしょう。

フリーランスは現場や営業担当に通勤ルートは伝えるべき?

続いては、Nさんが現場終了するきっかけとなった「通勤費・通勤ルートの申告」についてです。

IT業界のフリーランスエンジニアは基本的に交通費を単価に含めて計算しますが、あまりにも高い場合はどうするのが良いでしょうか?また単に作業単価のみで報酬が計算される場合、通勤ルートは伝えなくて大丈夫なのでしょうか?

フリーランスの人の通勤トラブルリスクを考慮した上で、詳しく見ていきましょう。

フリーランスが単価交渉で通勤手当を上乗せした場合

遠い現場などで「交通費を考慮すると単価が合わない」と感じた場合、通勤手当程度の単価アップであれば十分に交渉可能です。参画途中でも単価アップできる可能性があるので、営業担当に確認してみてくださいね。

単価大幅アップも!?おすすめフリーランスエージェントはこちら

もし交渉して単価を上げてもらった場合は、必ずそのルート通りに通勤しましょう。現場(客先)や所属しているフリーランス向けのエージェントの信用に関わります。

フリーランスでも通勤災害を考え、通勤ルートを伝えておこう

もしも単価交渉で交通費の話が出なかった場合でも、自宅から現場までの通勤ルートは現場に伝えておいた方がいいでしょう。通勤時の事故や渋滞、公共交通の遅延が発生した場合に連絡がスムーズだからです。

通勤費が高い!でもフリーランスは通勤費を経費で計上できる

交通費込みの単価だと、日々の通勤費を負担に感じるフリーランスの方は多いかもしれませんね。でも、フリーランスは仕事に関係する交通費は全て経費で計上できるのが強みです。

報酬‐経費の収益で税金が計算されるので、計上される交通費が多ければ多いほど翌年の税金が減ります。現場への通勤費はもちろん、タクシー代、帰宅できなかった時のホテル代も経費です。

【まとめ】フリーランスは自由に通勤だと危険!公共交通で確実に通勤しよう

所属している企業がないフリーランスは、就業規則で通勤方法が決められていません。そのため、好きなように通勤できるように考える方も少なくありません。

しかし、自由だからといって自転車や自家用車の通勤は通勤時にトラブルが起こりやすいので避けたほうがベター。しかもケガをした時や働けなくなった時の保証が少ないのもフリーランスならではのデメリットです。

フリーランスの人は交通費が支給されないのでなるべく浮かせたくなるかもしれませんが、きちんと経費で計上すれば税金が安くなるという形で還元されます。なのでフリーランスだからといって自由に通勤するのは避け、公共交通で確実に通勤しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次