ワーケーションという言葉、耳にしたことはないでしょうか?
今盛んに言われている働き方です。
この記事では、実際にワーケーションをしてみた筆者が、ワーケーションの実際、おすすめの理由などを解説します。
結論から言うと、ワーケーションはリモートワークのフリーランスエンジニアには最適の働き方でした。
リフレッシュでき、仕事の効率も上がりました。
ワーケーションとは?
ワーケーションとは、work + vacationの造語です。
リゾート地に行き、仕事しながら余暇も楽しむ働き方です。
政府がGOTOキャンペーンと共に盛んに提唱している働き方でもあります。
テレビなどでワーケーションをしてみた人の声が紹介されているのを観たことがある人もいるかもしれません。
コロナ禍で、都会においては、余暇を楽しむことができにくくなりました。
アフターに繰り出していた繁華街には行きにくくなり、屋内施設はどこもソーシャルディスタンスを保ち、入場制限が課されていることもしばしばです。
それでなくても、あの店でクラスターが発生したと聞けば、足を運びづらくなるものです。
日本で、コロナ禍がそれほど深刻でない地域とは、どこでしょう?
それは地方の田舎なのです。
そんな田舎のリゾート地にパソコンを持って行き、ホテルの部屋で仕事して、合間や休日にはリゾートを楽しむ、これがワーケーションの一般的な形態です。
と言っても、移住するのではありません。
1週間とか期間を決めて、滞在してくるのです。
実際のワーケーション
筆者は2020年10月に、山形県上山市のかみのやま温泉に1週間滞在して、仕事しながら温泉に浸かり、温泉街の風情を楽しんできました。
その筆者のワーケーションの実際を事例として綴ります。
ホテル
こちらが筆者が滞在したホテルです。
リニューアルしたばかりのホテルで、部屋は広く、こぎれいでした。
洋室です。床はフローリング、パソコンを置いて作業するのに十分な広さの机もあります。
Wi-Fiは各階に2つずつ、2.4GHzと5GHzとあります。
Wi-Fiはとても通信速度が速く、筆者の自宅より快適なくらいでした。
温泉は露天風呂のついた浴場が2つ、男女が一日ごとに入れ替わります。
内湯と露天風呂で湯の温度が違うなどの気遣いが嬉しかったです。
自分でお湯を張るのではなく、温泉がいつもあるというのは、嬉しいものです。
仕事した後の温泉は格別でした。疲れが一気に吹き飛びました。
他に、かみのやま温泉独自のクーポン券を使い、近所の高級ホテルの日帰り入浴に行ったりしました。
おかみさんは若くて気さくで、気軽に世間話ができました。
掃除はこちらのタイミングでしてくれます。アメニティは毎日交換でした。
部屋でスマホで音楽も聴けますし、備え付けの本もいろいろ揃っていました。「徳川家光」を読みました。
ただ一つだけ残念だったのは、布団が羽毛布団だったこと。
夜間暑すぎて、目を覚ましてしまうことがたまにありました。
でもそれを除けば、満点をつけていいホテルです。
食事
ホテルでは朝食がつきました。昼夜は基本的に自分で食べます。
と言っても、GOTOでクーポン券が出たのと、かみのやま温泉独自のクーポン券もあったので、美味しいものを食べていた割には食費はかかっていません。
地方は物価も安いです。
今年サンマを都会で食べたらいくら取られるんでしょう。かみのやまでは安価に食べることができました。
スーパーに行けば、山形三元豚をつかったかつ丼が398円で売っています。カフェや山形そばの店も近所にあり、食べ物には困りませんでした。
写真はある日の居酒屋での夕食の一コマです。お通しで出された3品がいずれも名品でした。右下はあけびの皮を揚げたもので、山形の郷土料理です。こういった郷土料理を食することができるのも地方ならではです。
また、山形は一つ一つの食材がみずみすしく、本当に美味しかったです。
ホテルの朝食で出てきた温泉卵の味からして違います。米が美味しいのは日本人ならうれしいポイントですよね。
お酒を飲む人は、山形の美味しい日本酒も外せないポイントです。温泉街の酒屋に行けば、地酒がずらりと揃っています。いずれも都会で目にすることはなかなかないものばかりです。
仕事(ワーク)
日中は車の音も聞こえなくて、静かで、集中できました。
いつもより効率が上がり、1週間の滞在中に434行のプログラムを完成させ、6000字の原稿を書き、1人コーチングを終わらせました。終わった後に温泉が待っているのでそれを励みにがんばれるのです。
前述の通りWi-Fiが快適なので、ストレスを感じません。
スマホとパソコンがあれば仕事できる人はリゾート地でも仕事できます。
ホテルは夜10時が門限なので、必然的に規則正しい生活になります。
これも、仕事には良い影響をもたらしました。
朝早くから集中し、夕方には終わらせるという、いいサイクルが出来上がっていました。
休暇(バケーション)
弟が山形県に住んでいるので、かみのやま温泉まで来てもらい、食事に行きました。
また、一日を完全に休みにして、地元のスーパーに行ったり、お城を観てきたりしました。
この写真がそのお城です。天守閣に登ってみると結構高くて、素晴らしい眺望が待っていました。
会計
帰ってきてから使った金額を計算したら、宿泊費と食費を全て足しても5万円いってませんでした。
GOTOキャンペーンのおかげです。
正直、滞在しているあいだの仕事で稼いだ金額の方が高いくらいです。
いいホテルを利用すれば宿泊費はどこまでも上昇しますが、仕事が目的なら、ビジネスマン向けのホテルで十分です。
今は、日本各地のリゾート地にそういうホテルがあります。
エンジニアにとってのワーケーションのメリット・デメリット
基本的にリモートワークをしているフリーランスエンジニアなら、リゾート地に行っても仕事のスタイルは変わりません。
ネットはどこからでもつなげられますし、打ち合わせもいつものようにできます。
ただ、本を参考にしたいとなれば話は別かもしれません。
本を全て持って行くわけにはいきませんから。
だから、初心者のエンジニアにはワーケーションはできないかもしれません。
ワーケーションができるエンジニアとは?
まず自走できることです。自分で自分の時間と働き方を管理し、仕事を言われてやっているのではなく自らやっているエンジニアがワーケーションできます。ぶち当たった壁を自分の力でぶち破ることができるスキルも必須です。
あなたがそういうエンジニアなら、環境を変えてみることは刺激になります。
いつもとは違う環境で、筆者は脳が活性化しました。
実際、筆者がこのとき開発したシステムは非常に難易度の高いものでした。
いつもなら、3日で434行なんて書いていないと思います。
ワーケーションだからこそ開発できたと考えています。
まとめ
ということで、ワーケーションというものを実際にやってみたら、ずいぶん効果の高いものでした。
心身ともにリフレッシュしましたし、また都会でがんばれそうです。
あなたもワーケーション、やってみませんか?