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常駐型フリーランスエンジニアの定年は何歳?

フリーランスエンジニアとして仕事ができる年齢は自分で決めるもので制限はありませんが、常駐エンジニアの場合は高齢になるとともに紹介される案件が少なくなるのは事実です。

最近はあまり言われなくなりましたが、2000年頃は35歳定年説といったキーワードもあり、35歳を過ぎたら最前線で技術者として働くのではなく、プロジェクトを仕切る立場に回ったり、管理側に回ったりというのが一般的でした。

今回の記事では、年齢の上がったエンジニアに紹介される案件が少なくなる理由と、年齢が上がっても仕事を紹介され続けられるエンジニアの特徴についてお話しします。

目次

常駐型フリーランスエンジニアの定年は?

高齢になると紹介される案件が少なくなる理由

フリーランスエンジニアとして長くキャリアを積んでいく中で、一定の年齢になると紹介される仕事の量が減り始めます。
何故年齢とともに仕事が少なくなるかというと理由はいくつかあります。

年齢が上がれば単価が高くなる・同じ仕事なら単価の安い若手に

エンジニア業界では大半の仕事が人月単価の積算で見積をして仕事を受注します。また人月で積算していなくとも、裏側では人月工数を必ず管理して利益を出しています。エンジニアの単価がそのまま見積に直結し、仕事を受注できるか・利益率はどうかといった事につながるのです。

一方エンジニア側は、経験値から年齢の高いエンジニアは単価も高くなりがちです。同じ作業を依頼するのに、年齢の高いエンジニアは70万、若いエンジニアが60万だったとしたら、年齢が高くて高単価のエンジニアではなく、年齢が低くて単価の低いエンジニアをプロジェクトにアサインした方が見積金額を下げられ仕事を受注できるし利益も出しやすいのです。

技術習得能力が若手と比べて下がる

続いて技術習得能力の問題があります。
IT業界では常に新しい技術を常に覚え続ける必要があります。頭が柔らかく貪欲に技術や仕事を吸収できる若手エンジニアと、吸収能力の下がる高い年齢のエンジニアを比べたら、新しい技術を吸収しやすい若手に軍配が上がるのは当然でしょう。

特に中長期のプロジェクトになると、顧客は伸び代を見ます。
単価が安くて伸び代のある若手技術者を採用することで、後々単価以上のパフォーマンスを発揮してくれることも多くありますしね。

フリーランスエンジニアを扱うリーダーの方が若くなる</h4
続いて、対応するプロジェクトのプロジェクトリーダーの方が若くなるためです。端的に言えば「年齢の高いフリーランスエンジニアは使いづらい」ということ。これはエンジニア側が気にしないといっても、リーダー側が気にするところなのでしかたありません。

20代、30代のリーダーが50代の年配エンジニアを指導するって現実的に難しいですよね。

体力的な問題

最後に体力的な問題もあります。
IT業界の仕事はなんだかんだ言っても過酷でタフな労力を求められます。
最近では少なくなりましたが、プロジェクトによっては高稼働になるケースもありますし、休日や夜間の作業も発生してしまいます。
そう言った場合においてもやはり若くて体力があるエンジニアの方が良いという判断になるのは致し方がありません。

仕事が減り始める年代は何歳くらいから?

上記理由にて年が上がっていくと仕事がもらえづらくなり、以前ではエンジニア35歳定年説などと言われていました。現在は人手不足であることと、以前と比べエンジニア寿命が大幅に増えていることから35歳からといってエンジニアとしての仕事が減るということはありませんが、やはりある一定の年齢を超えると仕事を貰えづらくなります。

20代後半から40歳中盤の脂の乗った時期はいくらでも仕事が入り込んできますが、私の感覚では40代中盤から50歳前後にかけて仕事の紹介が少なくなってきます。キャリアの積み方によっては30代後半から40代前半で仕事が決まらないという方も多く見ています。

年齢が上がっても仕事がもらえるフリーランスエンジニアになるためには


年齢が上がっても仕事を紹介してもらえるエンジニアと紹介してもらえなくなるエンジニアの差は、これまでの経歴で積み上げられてきたキャリアです。経験とともに、

  • 一つの技術に深く精通しておりその技術においては第一人者レベルの能力がある
  • 幅広い技術を保有し様々な目線でシステムを見渡せる能力がある
  • 顧客との交渉能力やチームマネジメント力が高い
  • コミュニケーションが高く若手を教育する能力がある

このようなスキルは、経験を積んできたエンジニアだからこそのスキルです。ずば抜けた技術と経験を保有しプロジェクトに居てもらわなければ困る存在、プロジェクトをマネジメントする事が得意でこの方にお願いすれば難しいプロジェクトでもうまく進むといった存在、人に教える能力が高く教育講師になるなど、積んできた経験を活かせるポジションもあるのですね。

逆に一般的なオーソドックスな仕事しかできない(代用が効く)フリーランスエンジニアの場合は齢とともに仕事が無くなっていくことは覚悟しておくべきです。

企業に属する正社員エンジニアであれば、年齢相応のキャリアパスや環境が用意されていますが、フリーランスエンジニアの場合、自分自身のキャリアは自分で考えて構築していかなければなりません。

年齢とともに紹介される仕事が急激に減る、また希望単価を落としてでも仕事をもらう立場になってしまう時期が来てしまうことはフリーランスエンジニアとして働く上で理解しておくべきで、そうならないためにも自身でキャリアを考えて動いていく必要があります。

正社員でも終身雇用は難しい時代ですが、少なくとも契約単位で突然切られる可能性のあるフリーランスと比べると安心できる部分は多いです。フリーランスエンジニアの場合、仕事が有る無しも全ては自己責任ですので、もしフリーランスという選択を行うのであればあ、正社員で働く以上に自分のキャリアを考えて選択することをお勧めします。

フリーランスから法人化するエンジニアも

余談ですが、常駐フリーランスエンジニアとして様々な現場で働いていく中で、現場の顧客や一緒に働いているエンジニアと太いパイプを構築して、一定の年齢になったらエージェント会社を設立するなんて方もいらっしゃいます。
現場の作法も理解しているし、顧客担当者とも深い信頼関係が出来ているので、ビジネスとして進めやすいんですよね。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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