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フリーランスから正社員への転職することは可能?実際の体験談から感じたメリットとデメリットを解説

この記事を読まれている方は、今はフリーランスとして働いているけど、なんらかの問題があってフリーランスをやめて正社員へ転職する(正社員に戻る)ことを考えて始めている方だと思います。

私自身も20代中盤から30代半ばまでの8年間フリーランスとして働き、現在は正社員として働いています。※その途中、仲間と起業し12年ほど会社経営に携わってもいますので、フリーランスから起業の流れも経験しています。

フリーランスの中でも特にエンジニアという職種は、一生フリーランスとして働き続ける事が難しい職種です。40代中盤以降、エンジニアリングの仕事は若い人たちに取られてどんどん減っていきます。

もし今、フリーランスエンジニアとして活躍できる実力があったとしても、生涯をフリーランスとして過ごせる方は稀で、ほとんどのフリーランスはどこかのタイミングではフリーランスを卒業せざる得ないのです。

正社員に戻る、起業して組織を構築するなど様々なですが、今回はフリーランス(エンジニア)から正社員への転職が可能かどうかについてお話ししましょう。

目次

フリーランス(エンジニア)から正社員への転職は可能?

フリーランスエンジニアから正社員への転職はもちろん可能です。

フリーランスの場合、フリーランスとしてキャリアを積んできた中で、なんらかの目的を持って案件を請けてきているはずですので、正社員エンジニアとして働き続けているよりも経歴が綺麗に仕上がるはずです。

例えば、AWSやGCPなどのクラウド案件だけをチャレンジしていきたいという想いを叶えやすいのはフリーランスならではですよね。

正社員エンジニアとして働いている場合は、自身の希望が後回しにされて会社の都合で案件を決められてしまうケースもあるため、正社員とフリーランスを比較すると、フリーランスの方が経歴が綺麗に仕上がる傾向にあります。何も考えずに、仕事を受け続けてしまい経歴書に意思が見出せない様なフリーランスもいらっしゃいますが。

自分でキャリアを考えて、キャリアに沿った経験を積んできたエンジニアは、正社員として働き続けるよりも、高い年収で正社員に戻れるケースも期待できるのです。

実際、年収的なモデルケースを3パターン挙げると、以下の様な流れが期待できます。

  1. 正社員エンジニアとして同じ会社で10年間働き続ける:年収360→500万
  2. 正社員エンジニアとして10年間働いて転職:年収360→500→600万
  3. 正社員として5年働き、次の5年をフリーランスで働き特化性を持つ、その後正社員に転職:年収360→840→720万

また、フリーランスとして特化技術や経験を積み上げた方は、思いもしなかった大手に高待遇で採用されるケースもあります。

フリーランスが抱える悩み

フリーランスエンジニアが正社員への転職を考える理由を整理してみます。

フリーランスのままだと収入や仕事が不安定

フリーランスから正社員の転職に対して、少し魅力ある話をしてしまいましたが、実際問題として綺麗に経験を積めているフリーランスばかりではありません。
希望する案件を見つけられず、受けたく無い案件を受けざる得ない状態であったり、顧客都合でプロジェクトから早期で外されてしまったり。。

フリーランスのままだと収入が不安、予想外に自分が積みたいキャリアを積む事ができなかったなんてフリーランスも多いです。

自分もフリーランス時代に嫌というほど味わいましたが、フリーランスは「2ヶ月先、3ヶ月先の自分がどうなっているかわからない」という不安が常に付き纏いますよね。

プロジェクトが順調で近未来の自分の立ち位置がわかっている時は大丈夫ですが、プロジェクトが不安定になってきた時は精神的にも良いものではありません。

マネジメントを経験したい

もう一つフリーランスエンジニアでは中々経験できないのが組織のマネジメントです。
プロジェクトのリーダーやサブリーダーを現場で任されることはありますが、組織のマネジメントやさらに上流部分に関してはフリーランスが立ち入ることができません。
ずっとエンジニアとして働けるのであれば良いですが、年齢を重ねていくとともにエンジニアリング経験よりもマネジメント経験が必要になってきますから、一定のタイミングで正社員への転職を考えるのは普通の流れでしょう。

フリーランスから正社員への転職はメリットも大きい

フリーランスから正社員に転職することで得られるメリットはたくさんあります。

収入や保障が安定し、仕事がなくなったとしても突然切られる事は無い

一番大きいのは収入や保証が安定するということです。

フリーランスの様にいつ契約が終了するかわからない中で働いているのと、もし参画しているプロジェクトがクライアントの都合で契約が切られてしまったとしても、給料が保証されているというのでは全く精神的に違いますよね。

また、住宅ローンなども正社員の方が組みやすいと言ったメリットもあります。

フリーランスの経験を活かして高待遇で転職できる可能性がある

フリーランスエンジニアとして活躍し続けるには、技術力だけでなくコミュニケーション力、営業力、スケジュール管理力など様々な能力が必要です。

単なる社員としてではなく、大切な戦力として雇い入れてくれる企業も多いはずです。

フリーランス時代に培った人間関係や顧客関係

フリーランスエンジニアとして働く中で、様々なクライアントと繋がることになりますが、そこで培った人脈は転職した後でも大きな武器になります。

実際、以前働いていたクライアントを転職先の企業に繋げることで大きな取引になり、その取引の責任者というポジションを与えられるとともに、売上の拡大につながったなんて話も多いのです。

フリーランスから正社員になった時のデメリット

逆にフリーランスから正社員に転職した際のデメリットもあります。

ほとんどの場合手取り収入が下がる

高待遇で転職ができたといえど、ほとんどの場合は手取り収入が下がります。

フリーランスで月収70万、80万の収入を得ているかたはザラにいますが、正社員で同じだけの待遇を出すことはできません。

実際に私も体験しましたが、月収70万の生活に慣れてしまっている中で、手取り40万の生活に変わってしまった時の苦しさと言ったら簡単に表現できるものではありません。

フリーランスから正社員への転職を考えているのでしたら、前もって生活水準を見直した方が良いです。

会社の社風や正社員ならではの付き合い・業務に馴染めるか

フリーランスは良い意味でも悪い意味でも自由です。正社員の様な煩わしい人付き合いや、会社のためにせざる得ない対応が一切ありません。

正社員で働く場合は、個の利益ではなく、会社を成長させる事を目的として働きますので、会社から命令されればやりたくない仕事をせざる得ませんし、それなりの人付き合いも出てくるでしょう。

このような正社員の文化に馴染めずにフリーランスになった方は、正社員に戻った際、昔嫌だった環境にまた飛び込むことを覚悟しておいた方が良いです。

この正社員に馴染めるかどうか、組織人として働いてくれるかについては、採用する企業側も気にするポイントです。面談の際は意識する様にしましょう。

フリーランスから正社員に転職する時期は?転職するなら自分の商品価値が高い時に

フリーランスから正社員に転職する時期・タイミングですが、できるだけフリーランスとして稼ぎつつ、自身のエンジニアとしての商品価値を高めた上で転職したいものです。

正社員からフリーランスになるタイミングというのは、20代後半から30代前半の方が多いですよね。

フリーランスの中で、エンジニアとして活躍できるのは40代中盤までで、40代中盤〜50代になってくるとエンジニアリングよりマネジメント力を求められるケースも多くなってくるはずです。逆にエンジニアとしての仕事は40代中盤以降少しずつ減ってきてしまいます。

PMやPMOなどディレクター立ち位置で働ける方は40代中盤までは転職の需要は多くありますが、エンジニアリングのみをやってきたフリーランスは、30代中盤から40代前半が一番エンジニアとしての商品価値が高い時期。

そう考えると40才になるまでにはフリーランスから正社員に転職するのが良いかもしれません。

ちなみに採用側も、エンジニア採用を進める上で、35〜38才までといったペルソナを設定する企業も少なくありません。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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