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エンジニアの転職ではキャリアが大事? キャリアプランの考え方を徹底解説

転職を複数回経験するエンジニアは、多いです。企業の良し悪しがピンからキリまであるということもあります。ただ、それ以上にキャリアプランのために転職が必要になるというのが大きな理由となっているんです。

実際、エンジニアの転職では、キャリアが重視されます。

そこで今回はエンジニアの転職におけるキャリアプランの考え方について、紹介しましょう。

目次

エンジニアの転職はキャリアプランが大事! その理由は?

転職理由に関わらず、エンジニアの転職は、キャリアプランを考えることが大切です。

IT業界は所属する企業の方向性やポジションによって分業化されています。自社サービスを開発する企業もあれば、クライアント企業の業務改善や効率化を目的にシステムを提案・開発する企業、そして技術では大きく開発・インフラに分かれますね。また企業内でも職種や役職によって、分業されます。そこで求められるスキルや経験も、さまざまです。

自分が思い描くキャリアによって、習得すべき技術も得るべき経験も異なります。そのため、キャリアを考えずに転職しても、いずれはキャリアのためにまた転職しなければならなくなる可能性が高いんですよ。

転職回数をなるべく増やさないためにも、早くからキャリアを見据えて行動するためにも、転職時にキャリアプランを考えるのは大事です。

エンジニアのキャリアの多様化? どうキャリアを考えればいいのか

転職時にキャリアプランについて考えることが大切だと言っても、エンジニアのキャリアはさまざまです。そのうえ、近年はますます多様化していると言われています。自分の道を見失わないよう、キャリアについてどう考えればいいのかを、知っておきましょう。

エンジニアのキャリアの多様化について知っておく

んジニアのキャリアパスは、年々多様化しています。そこには、さまざまな背景があると考えられるんです。

まず、IT事業の複雑化が挙げられます。

もはや生活とITとは、切り離せないものになっていますよね。ユーザーのニーズも昔より高度で多種多様なものになってきています。複雑化したニーズに対応するため、さまざまな事業を行うIT企業が出てきました。

これによりIT業界全体が複雑化し、事業も細分化されると共に、エンジニアのキャリアも多様になっているんです。

次に、中小規模の自社開発案件が増えていることも挙げられます。

スマホの普及語から、加速度的にWebサービスを行うITベンチャーが増えました。動画サイトが人気になったことでもITベンチャーが増え、VRやARの技術が進歩したことでも増えています。

同時に、特定分野における中小規模の開発案件も増えました。そこで、スペシャリストと言えるエンジニアの存在価値が高まっているんです。これも、エンジニアのキャリアが多様化している理由だと言えるでしょう。

従来の上流下流という業務フローにおける担当領域の選択肢だけでなく、どの分野の事業を行うのかという選択肢やスペシャリストという選択肢がどんどん広がっています。

自分の望むキャリアを選択するために、この多様化するキャリアをしっかりと頭に入れておきましょう。

ITの変化とトレンドをキャッチする

先述したように、IT業界も年々変わっています。特定分野の開発を行う企業が増えたり、ニーズが複雑化したり…。他にも、さまざまな変化があるんです。

IT技術は日々進化しており、トレンドもすぐ移り変わります。1980年代にはPCが登場してクライアントサーバーの普及や分散処理などがトレンドになり、90年代にはインターネット関係がトレンドになっていました。

2000年代からはインターネットも当たり前になり、より伸びると同時にモバイル・ソーシャル関係が持て囃されましたね。そこからスマホ関係やクラウドなどになり、今度はAR・VR、そして人工知能へとトレンドが移っています。

昨今はAIブームとも言え、今後はさらにAI技術が発展していくと考えられるでしょう。すると、ビッグデータを扱えるエンジニアの価値が大きくなることも予想できます。

このように、ITの変化とトレンドをキャッチすれば、今後どのような人材が必要とされるかを予測することも可能です。その予測は、これからのキャリアを考える際にも役に立つでしょう。

エンジニアのキャリアの種類について考える

エンジニアのキャリアには、さまざまな種類があります。企業のジャンルだけでも、以下のように豊富です。

  • コンサルティング
  • システム監査
  • ソフトウェア/パッケージベンダー
  • ハードウェアベンダー
  • SIer(メーカー系・独立系・ユーザー系に分類される)
  • Web系インテグレーター
  • ITアウトソーシング
  • Webサービス
  • 事業会社(社内SEなどのエンジニア職)

さらに、インフラエンジニアなど分野によるエンジニア職の種類まであります。

○○エンジニアという名前でなくとも、データサイエンティストなどエンジニアからのキャリアパスは豊富です。

豊富な種類についてしっかりと調べ、自分はどのようなエンジニアになりたいのかを考えることがキャリアを考えるうえで大切なのではないでしょうか。

転職前にエンジニアのキャリアプランを考える際のステップ

これまで紹介したのは、あくまでもキャリアプランを考える際に参考になることです。それらを踏まえながら、実際にキャリアプランを作ることになります。そこで、転職前にエンジニアのキャリアプランを考える際に踏むべきステップについて紹介しましょう。

まずは携わりたい業界を決める

キャリアプランを考えるとき、大きなところから考えると楽です。

まずは、携わりたい業界・業種を決めましょう。IT業界とひと括りにしても業務システム、Webなどさまざまです。業種や商流なども考えると、先述したように種類は豊富にあります。

決めるときのポイントは、興味が惹かれるかどうかです。全く興味のないところへ進んでも、働くうちに違うキャリアが気になってしまいます。一度決めたキャリアプランを練り直し、完全に別方向へと進むのは大変です。最初から、好きになれる業界や業種で働くほうが良いでしょう。

就きたいポジションを決める

次に、就きたいポジションを決めます。

ここが、エンジニアのキャリアプランの軸になる部分です。ポジションには、大きく分けて現場で活躍するスペシャリストと管理する側のマネジメントの二種類があります。

昔はキャリアアップと言えばマネジメント一択でした。スペシャリストは下流で使われるだけ、という状況だったんです。

ところが、現在は特定分野における中小規模の開発案件が増えたり、ニーズが多様化したりしたことでスペシャリストの存在価値が高くなっています。スペシャリストでも、十分にキャリアアップできる企業が多いです。

どちらの道を進んでも、上を目指せます。

ただ、ここは軸となる大切な部分なので慎重に考えましょう。

例えるなら、RPGの基本ジョブ選びです。戦士を選んだ先に魔法剣士などがあり、魔法使いの先に賢者などがあったりするように、ここの選択肢によってキャリアの広がり方は大きく異なります。

スペシャリストからマネジメントのキャリアに移行しようにも、すぐにはできません。

もちろん、スペシャリストの道を極めることでマネジメントキャリアへの道が開くこともありますが。

慎重に選ぶに越したことはないでしょう。

現場でガンガン活躍したいのか、一線引いて管理をし経営にまで関わっていきたいのか。自分の心に聞いてみましょう。

これから習得すべき技術を洗い出す

進む業界・業種が決まり、就きたいポジションも決まると習得すべき技術が明確になります。それぞれのキャリアによって、使用するプログラミング言語が異なるのは言うまでもないでしょう。

それだけではなく、例えばマネジメントに進むとしたら経営を絡めたIT知識も覚えないといけなくなります。

進むべき道にどのような技術が必要とされるのか、ネットなどで調べながら洗い出しましょう。

ワークスタイルを決める

ここまで来たら、後はワークスタイルを決めるだけです。

エンジニアの働き方には、現在さまざまな選択肢があります。

  • サラリーマン
  • パラレルワーク
  • フリーランス
  • 起業

サラリーマンが、最も基本の形です。どのような業界・業種、ポジションを前提にするとしてもメインの選択肢として食い込んできます。進みたいキャリアによっては、他の働き方の選択肢が無いケースも多いです。

パラレルワークは本業とは別の起業で経験を積み、キャリアの幅を広げる働き方だと言えます。単なる副業が収入をメインに考えるものなのに対し、パラレルワークは収入よりキャリアを重視で考えるものです。

現在のキャリアを保ちながら違うキャリアも視野に入れたい、という場合にはおすすめできます。

フリーランスは、自分の技術力を武器に戦う働き方です。

自分の技術を使ってスペシャリストとして、ガンガン稼いでいきたいという人や自分の裁量を得たい人のための選択肢だと言えます。

起業は、自分のやりたいことが他の企業ではできない場合に選択肢に入るでしょう。法的には一人でも資金が無くても起業は可能ですが、エンジニアとして起業する場合は別です。仲間と資金が無ければ難しいので、慎重に考えましょう。

以上のように、ワークスタイルはこれまで考えてきたキャリアの方向性によって選択肢が自動的に狭くなります。狭くなった選択肢の中から何を選ぶのかを、じっくりと考えてみましょう。

エンジニアのキャリアプランを考える際のポイントとコツ

転職を前にして、エンジニアのキャリアプランを考えるためのステップを紹介してきました。ただ、それだけだと躓いてしまう人もいるでしょう。キャリアプランを考えるときに躓かないよう、コツを3つそれぞれ簡単に紹介します。

幅広く興味分野を洗い出す

キャリアプランを考えるときには、興味のあるものを幅広く洗い出すと良いですよ。

キャリアについて考えるとき、多くの人は仕事に関係のある興味分野を洗い出します。それと同時に、仕事に関係のないようなものまで洗い出しましょう。例えば、「ゲームが好き」「Vtuberに興味がある」などですね。

そのような興味分野が、思わぬ形でキャリアに結びつくことがあります。上記例の場合だと、ゲーム業界へのキャリアやVR関係の企業へのキャリアと結びつくかもしれません。

なるべく幅広く、棚卸しをしましょう。

最終目標から逆算して考えていく

目先のキャリアを考えるのに行き詰まったら、最終目標から逆算していくことをおすすめします。「キャリアは大きな部分から考える」と先述しましたが、ここでも同じです。

最終目標は、「現時点で考えられうる最終目標」で構いません。キャリアを進んでいくうち、設定していた最終目標の先に新たな目標が生まれる可能性もありますから。

「こういう人間になりたい」「こういうエンジニアになりたい」という、おぼろげなものでも大丈夫です。

そこから、逆算してキャリアパスを考えていきましょう。

例えば「人工知能を開発して技術進歩に関わりたい」という目標があれば、そのためには人工知能に関する業務に携わる必要があることがわかります。それがわかれば、ビッグデータを扱えるようにならなければならないことや、保守運用経験が重要なことなども見えてくるでしょう。

逆算すると、案外ポンポンとルートが繋がっていくものですよ。

迷ったら転職エージェントに相談する

どうしても迷ったときは、転職エージェントに相談しましょう。

エンジニアの転職は、キャリアプランを前提としなければなりません。当然、転職エージェントのキャリアアドバイザーもその点を重視します。キャリアプランについて聞かれた際、迷っていることを素直に打ち明ければキャリアプラン作成を手伝ってくれますよ。

エンジニアは転職の前にキャリアを考えよう!

エンジニアにとって、転職は半ば必須でありながら、一大イベントです。必須のようなものとはいえ、転職回数が多くなりすぎると企業はなかなか相手にしてくれなくなります。なるべく最短ルートでエンジニアとしてのキャリアを駆け上がるためにも、現状の悩みを解決するためにも、キャリアについて考えるのは大切です。

今一度、転職する前に立ち止まり、今後のキャリアについて考えてみましょう。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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