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フリーランスエンジニアとして実際働いて感じたメリット・デメリット

フリーランスとして常駐現場で働くメリット・デメリットは、働き手によって感じ方は様々です。

自分にはメリットと感じたことでも、他のエンジニアからしてみたらデメリットに感じることも、またその反対にデメリットとして感じていたことがメリットだったりすることもありますよね。

今回は現場常駐でフリーランスエンジニアとして働いている、「ボルさん 30歳」に実際に働いていて感じたメリット・デメリットを書いていただきました。

目次

常駐現場で働くフリーランスエンジニアが感じたメリット

正社員エンジニアより報酬が上がった

フリーランスの場合、客先とフリーランスの間にエージェントが介入しますが、正社員として会社に勤めるより多くの報酬を受け取れることがほとんどです。報酬から保険や税金を引いても会社に属するより月の報酬が上がります。

フリーランスとしてある程度働いていると、自分の感覚であったり他のフリーランス仲間の単価感から自身のスキルに対しての単価相場というものが分かるようになりますので、相場に見合った案件を選べるようになります。

常駐フリーランスだと契約単位で業務を変えられるので飽きがこない

会社に属していると、会社の命令に従って業務を行う必要があるため、やりたくない仕事でも受け続けなければいけません。フリーランスは、受ける仕事を選べるため自分の得意だったり、好きな仕事を契約期間単位で選ぶことができます。

もちろんお客様の業務との兼ね合いもあるので、契約期間はプロジェクト状況に配慮しますが、プロジェクトの区切りがついたタイミングで他の案件へのスライドも前向きに考えるようにしています。

人間関係も案件によって変わってくるので、考えが合わない人とも案件が変われば関わることがなくなります。関わる人が変わるとえられる知識も増えてくるので刺激的です。

努力次第で様々な言語や技術の案件に携われる

現場常駐での仕事は、客先によって環境や使っている言語が変わるので、客先が変わるたびに糧になることが多くなります。

私の場合、会社に属していた時、C言語での組み込み業務のみでキャリアを積んできていたため、会社を辞めてフリーランスとして活動を始めたときは、C言語意外に選べる案件がありませんでした。

フリーランスとしてC言語の案件をこなしつつ、Javaに関する学習を積んでいったことで、Javaの案件にも携わる機会を得られました。今では様々な言語を使えるようになり選べる案件も多くなりました。

経験が浅いフリーランスは、フリーランスになりたての頃は選べる案件が少ないですが、めげずに案件をこなしつつ独学で勉強を重ねて行くことが大切だと感じます。

意見を重宝いただけるケースがある

様々な案件に携わって経験が豊富になると、客先社員より特定分野に関しては知識が豊富になるケースが出てきます。

問題が発生した際は、「このようなトラブルの時、他の案件ではどのように対処した?」というようにフリーランスの知識を頼ってきます。

常駐案件に複数携わってきたフリーランスは、同じようなトラブルであっても現場によって異なる解決手段を経験することがあります。複数の解決パターンと、それに対してのメリット・デメリットを提案し、そういった提案から問題を解決できるケースがあります。

自分の意見が通ると作業効率も上がるのはもちろんですが、現場内でも頼られる存在となりモチベーションにも繋がります。また、そういった関係性の構築から延長依頼を頂けたりとフリーランスとしての営業にもつながっていくように感じます。

コミュニケーション力が身に付く

正社員は直属の先輩、同僚、後輩など身分の近い人と話をすることが多いですが、フリーランスとしてある程度の業務を任せられるようになると、マネージャー職など役職の高い方と会話をする機会も多くなります。

また、フリーランスとして働く以上、現場で会話する方のほとんどがお客様立場となりますので、一つ一つの会話にも配慮するようになります。

現場以外でも、エージェントとの面談、案件ごとの客先へのあいさつなど、外部の方と会話する機会が多く、回数を重ねていくと自分のPRがうまくなります。

フリーランスを続けていて、技術的なコミュニケーションはもちろん営業的なコミュニケーション力も身に付けられたと感じます。

能力で残業を調整でき休暇も取りやすい

経験を重ねれば知識もついて業務効率が上がります。当然業務効率が上がれば同じ作業でもかかる時間が減り残業も減ってきます。

その際正社員であると、自分の仕事が終わっても他が忙しそうにしていればそちらを手伝うなど、自分の仕事だけで帰れないケースも多いです。もちろんフリーランスでも協調性を意識しながら働きますが、正社員と比べると周りに引っ張られないのも魅力のひとつだと感じます。

また、休暇も取りやすいです。正社員のような有給休暇はありませんが、自分のタスクが完了していれば現場側もある程度の配慮はしてくれます。もちろんタスクが終わっていない状態では休みを取りづらいですが。

なお、契約と契約の合間に長期連休が取れるのもフリーランスならではの魅力だと感じます。

常駐でのフリーランス業務は、案件獲得がしやすい

フリーランスの業務形態にはリモート型と客先常駐型があります。リモート型の場合、お客様と雑談する機会が少なく次案件に関する話ができないことがあります。

客先常駐型の場合、対面での会話がしやすいので次案件の案内をしてくれやすくなります。

私が携わってきた常駐案件では、契約の終了間際に客先の担当との面談を行い、今後についてヒアリングを受けました。その内容をもとに次の案件を案内してくれてスムーズな案件移行ができたケースがいくつもあります。

常駐現場で働くフリーランスエンジニアがデメリットと感じたこと

契約内容以外の業務を任されることがある

フリーランスで常駐業務をしていると、契約時に説明を受けていた業務の他に違う業務を頼まれることがあります。例えば、VMwareでの基盤構築業務をする契約で参画したのに、実際には+αでネットワーク機器の疎通テストを頼まれるケースなどです。

プロジェクトの納期が迫っていたり、案件が上手く進んでないなど状況的に厳しい時に依頼を受けるため断りづらくなるのは現場常駐ならではのデメリットだと感じます。(正社員の場合は断ることすらできないのでそれに比べたら良いのかもしれません)

なお、契約以外の仕事を受けた場合は、自分は必ずエージェントに相談するようにしています。エージェントがお客様に交渉してくれた結果、別作業も対応することにはなったものの、報酬が上がったケースもあります。

困ったことがあるときは些細なことでもエージェントに相談すると良いです。

良い案件・良い商流に巡り合えず条件を妥協せざる得ないケースもある

常駐エンジニアの場合、ほとんどはエージェントを介して案件を獲得するため、良い案件に巡り会えるか会えないかはエージェント次第の要素があります。

やりたい技術・フェーズ、報酬、勤務地、そして商流などいくつかの要素がありますが、100%の条件に合う案件を紹介してもらえないケースもこれまでにありました。

  • 案件は魅力的であったが、客先とエージェントの間に、さらに仲介エージェントが介入しており報酬が減ってしまった
  • 他の条件は希望に合う内容であったが、通勤が予想以上にかかる場所だった

などです。

私の場合は、複数のエージェントに登録しており、仕事を決める際はいくつかの引き合いの中で一番条件の良いものを選ぶようにしていますが、それであっても良い条件を選べないケースはあり、妥協せざる得ないケースもあります。

エンジニアとしての経験を積んでいくと、選べる案件の幅も次第に広がっていきますが、フリーランスといえど経験の浅い案件(今後伸ばしていきたい案件など)を受ける際には、条件などとは言ってられません。

フリーランスは案件を選べるという利点があるように見えますが、実際はそうも言ってられない状況もあります。選んでいたら案件が決まらず収入が得られなくなってしまいます。

案件に安定性がない

常駐型でもリモート型でも同じことが言えますが、フリーランスの仕事はとにかく景気に左右されやすいです。最近ではコロナの影響で案件量も大幅に減ったと聞いていますし、案件があったとしてもリモート業務が中心になり始めているため、受け入れ態勢が整っていない現場も多いようです。

私の周りでもコロナの影響で契約を切られてしまったフリーランスエンジニアを何人も見ています。

また、案件があったとしても参画するための条件も一時期と比べて厳しくなったように感じます。

景気の良い時は問題ないのですが、景気が悪くなってしまうと真っ先に切られてしまい保証が受けられないのはフリーランスの大きなデメリットに感じます。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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