【バックレトラブルのまとめ】これからフリーランスで働く皆さん本当にバックレはやめて!

エージェント会社の裏話

エージェントの立場で仕事をしていると、定期的に発生するのがバックレです。大きなトラブルに繋がるバックレは数年に1回程度、ライトなものだと定常的に発生し、エージェントの営業はその都度神経をすり減らしながら対応しています。

今回はこれまでにどんなバックレが起きたかについてお話しします。

自分はバックレなんてしないから関係のない話と思われるかもしれませんが、こんなトラブルもあるんだと読んでいただけたら幸いです。

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フリーランス業界のバックレ事例

バックレと一言でいっても様々なバックレがあり、ライトなものからヘビーなものまで様々です。ヘビーなものになるとクライアントとの関係悪化だけでは済まず、セキュリティトラブルや警察沙汰に繋がる事も。ライトなものから順に説明いたします。

影響度 ★☆☆☆☆:エージェントの登録面談のバックレ

頻繁に発生するのが、エージェントの登録面談でのバックレです。登録面談の日程はインターネットや電話などで約束するのですが、面談当日、約束の時間になっても来ないというケースです。

登録面談でのバックレは定常的にあることなのでエージェント側でも折込済みですが、エージェント側は来社されるフリーランスのために会議室を予約し面接を担当するスタッフはスケジュールを確保しています。バックレられてしまうことにより、会議室の予約も無駄になりますし、その面接担当スタッフの時間も無駄になってしまいます。

クライアントに迷惑はかけていませんので、影響度としては【★☆☆☆☆】といったとことでしょうか。

当日ドタキャンする必要があるのであれば、電話の一本は入れていただきたいですね。

ちなみに当日直前であっても、電話などで連絡入れていただいた方はブラックリストには載せませんし、リスケの対応にも応じますが、連絡なしでバックレた方はブラックリストに載せて次からは受け付けないようにします。

影響度 ★★☆☆☆:クライアントとの顔合わせでのバックレ

基本的には、登録面談時に人物確認をしてから案件紹介する為、頻度としては少ないのですが、クライアントとの顔合わせのタイミングでバックレられるケースも偶にあります。

クライアントのスケジュールを確保いただいている中でのバックレとなりますので、このバックレを起こされると当然クライアントからのエージェントに対しての評価にもつながります。

「なぜバックレを犯すような人物を紹介しようとしたの?」と言われます。言われなくとも感じられてしまいます。

クライアントの担当者にも迷惑をかけることになりますから、影響度としては【★★☆☆☆】です。

ちなみにバックレられるケースでは予兆がありまして、日程調整のやり取りでも連絡がつきやすい・付きづらい方というのが必ずあり、連絡の付きづらい方は私の中では危険リストに入れます。

基本的には電話を入れたタイミングで電話に出られなくとも、その日のうちにコールバックを頂けるかどうか、またコールバックを頂けなくとも一通メッセージをいただけるかどうかで判断します。

また緊急対応でその日中に連絡ができないケースもゼロではありませんので翌日の午前中までは待つようにしますが、それまでに何らかの連絡をいただけない方に関しては付き合わないようにしています。

仕事のやり取りをしているのに連絡がスムーズにつけられない方とは、今後一緒に働くことになったとしても良いことはありませんので、このタイミングでブラックリストに移動し、進めていた案件もストップします。

影響度 ★★★☆☆:現場入場時にバックレ

現場に入場するための諸々の契約や手続きが完了し、いよいよ入場というタイミングでのバックレ。10年以上のエージェント経験の中で数回経験しています。入場日当日、待ち合わせ時間になっても現れず、電話も一切つながらないという状態です。

入場の手続きが終わっているということは、クライアント側も現場担当者だけでなく、社内様々な関係部署が動き、PCの準備やセキュリティカードの発行等様々な用意を済ませたタイミングでのバックレということになりますので、影響する範囲は大きくかなりの迷惑をかけることになります。

当然現場担当者との関係はもちろん、クライアントから会社の評価を落とされてしまうバックレです。

影響度:【★★★☆☆】

さて一般的な感覚であれば、入場時のバックレでもかなり影響度は高いかと感じられそうですが、実際に影響度が高いのは現場入場後、プロジェクトに参画してからのバックレです。

それでは続きます。

影響度 ★★★★☆:プロジェクト最中のバックレ

私が体験したバックレエピソードの中でも思い出深いエピソードを紹介します。そのエンジニアの名前はY氏 30代前半で奥様と子供との3人暮らしのフリーランスエンジニアでした。

Y氏のパフォーマンスは高くはなく、レビューでも指摘を繰り返される日々。また、家庭では奥様との関係も悪化していたようでした。

諸々疲れていたこともあるのでしょう。

ある日突然、Y氏が現場に出社しなくなり音信不通となります。自宅の連絡先を確認していましたので、奥様に連絡を入れると、朝普通に出社したとの回答でした。

朝、普通に出社したのに現場に来ないとなると不安です。エージェント側もYさんに何度も電話・メッセージを入れましたが、一向に返信がありません。LINEも既読になりません。

奥様との会話で、どのタイミングまで連絡が取れなかったら警察に相談しようかといった話もしながら、こちらで可能な安否確認を模索していました。

ちなみにその日の夕方、連絡は取れないものの安否確認は取れました。最近のスマホゲームでは登録しているフレンドが何分前にログインした事が分かりますよね。たまたまプロジェクトメンバーの中にY氏とスマホゲームを楽しんでいる方がいて確認してもらったところ、「○分前にログイン」という表示を確認できたのです。

また同じタイミングで、Y氏の奥様から動揺した声で電話がありました。内容を聞くと、通帳に入っているお金を全額引き出されていたとのこと。

そうです。仕事をバックレただけでなく、有り金を全て引き出して家庭からもバックレてしまったのです。

さて、スマホゲームにログインしている理由から事件性がない事は確認できました。奥様には可哀想ですが、エージェント側の対応としてこれからやるべきは、契約の途中終了手続きです。

セキュリティカードやロッカーの鍵、PCのパスワードなどを本人から入手して、クライアントに返却しなければセキュリティ事故につながります。

まずクライアントにことの経緯を説明し、Y氏に貸与物だけは至急返却いただきたい旨のメッセージを留守電、メッセージ・LINEなどで流し続けました。

3日後、LINEが既読になり、謝罪の一文と貸与物を郵送したとの連絡が来ました。

無事、クライアントに貸与物の返却も済みことなきを得ましたが、現場ではY氏が予定していた作業の穴埋めなど問題は山積みとなってしまい、全ての収束までにかなりの時間を費やしたバックレでした。

影響度:【★★★★☆】

ちなみにバックレ後のセキュリティーカード回収は、家庭訪問などこれまでに何度も経験しています。

影響度 ★★★★★:プロジェクト途中にトラブルを起こした上でバックレ

最後、お題からも分かる通り最低のバックレです。

エンジニアの名前はK氏、年齢は60才前後の方でした。K氏に運用してもらうシステムは、流通系のシステムですが、システム自体が古過ぎて対応可能な技術者が他におらず、重要なポジションとして参画する流れとなりました。

※1980年頃に存在したコンピューターで、そのコンピュータを触れるエンジニアのほとんどが、既に定年になって退職してしまっている為です。

さて、参画して数ヶ月ほど経ったある日、K氏がそのシステムに障害を起こしてしまう事故が発生しました。また、それと同時にK氏の奥様が体調を崩して緊急入院してしまったという理由で、システムに障害を起こした状態のまま現場を出てしまったのです。

ステムが停止してしまうと、大きな損害が発生する事を聞いたことのある方もいらっしゃるかと思います。K氏が止めてしまったシステムも損害に直結するシステムであったため現場は大変です。

奥様の事情はあるものの、システムの復旧まではなんとか現場に来て欲しいとお願いするものの、K氏は奥様から離れたくないと現場には来ません。

さらには契約途中にも関わらず、奥様に付き添っていたいから現場を辞めると言い出しました。

現場は現場でたまったものではありません。

結局障害が発生して5日目に出社してもらい、障害復旧に至ったのですが、クライアント側はこのトラブルが影響して大きな損失が発生。元請け企業が責任をかぶる形になりました。

もちろんエージェント会社も契約の範囲で賠償対応。

ちなみにK氏は当然のように働いた分のお金はしっかり請求してきて、エージェント会社にて負担する形になりました。

お客様に損害まで与えてしまったバックレである為、

影響度:【★★★★★】

フリーランスのバックレのまとめ

フリーランスと契約する際に、エージェント会社は本人の連絡先以外に身内の連絡先を確認してくるケースがあると思いますが、実はバックレ時の連絡体制を確保する為である事が多いです。

フリーランスとの契約では損害賠償等の縛りは入れるものの、バックレられてしまうとどうにもならないケースが多いのが実情で、そう言ったことからフリーランスはNGと言われてしまうクライアントもあるレベルです。

責任感のない対応が、真面目にフリーランス業を営んでいる人たちに対しても迷惑をかけてしまうこと理解していただくとともに、どんな時でも社会人として正しい対応を取っていただきたいですね。