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エージェントの登録面談で聞かれる質問とその質問の意図

フリーランスエンジニア向けのエージェント会社との登録時にはからなず登録面接があります。この登録面談で自分をしっかりと伝えることで良い仕事の紹介にもつながりますし、自分をうまく伝えられなければ仕事を紹介してもらえないかもしれません。

さて登録面談にてエージェント側は、その登録エンジニアの何を判断するのかご存知でしょうか。

登録面談は、フリーランスとして働けるだけの技術力をどれだけ持ち合わせているかどうかを判断する場でありますが、それ以上に人間性を強く見ます。

正直にお伝えすると、フリーランスエンジニアとの契約は正社員とは比べ物にならないほど多くのトラブルが発生します。そのトラブルの多くは、技術的なアンマッチから生じるトラブルではなく、協調性や勤怠、コミュニケーションから生じているものが圧倒的に多いです。

プロとしての自覚を持ちフリーランスエンジニアとして頑張っている方も多い反面、協調性がなく正社員としての社会生活に馴染めないためフリーランスになる方も多いのですね。フリーランスと言ってもエンジニアのほとんどが常駐前提となりますから、正社員と同等の協調性を持つことが求められます。

エージェント面談では、契約後にトラブルになりそうなエンジニアを排除することも大きな目的となりますので、エージェント業を営む側としては技術力の高さよりも現場で協調性を持って働ける人かどうかを重要視するのです。

今回はエージェント会社との登録面談時に、よくある質問についてまとめてみましたので、面談前の参考にしてみてください。

目次

エージェントの登録面談でよくある質問とその質問の意図

フリーランスになりたいと思ったきっかけは?

前向きな理由でフリーランスに挑戦しようとしているのか、正社員に馴染めないというネガティブ感情の中からフリーランスを考えているのかを判断するための質問です。もちろん正社員になじめないというのは、その働いていた会社そのものがブラックなケースもありますので、会社側の問題なのかエンジニア側の問題なのかを公平な目で判断します。

フリーランスとして現場に入ってから、協調性を持って働いてくれるかどうかを読み取っています。

3年後、5年後という近未来でどのようなエンジニアを目指しているの?

技術習得や業務に対して向上意思のあるエンジニアなのかどうかを判断するための質問です。それなりの向上心を持って業務についていただきたい反面、あまりにも目標が高すぎると、紹介する案件がエンジニア自身の意向に合わなければすぐに辞めると言い出しかねません。

特にITエンジニアの業務は一見華やかそうに見えますが、業務の大半は泥臭い作業の積み重ねだったりしますよね。こんなことをやり続けていても自分は成長しいないと、初回契約で自ら契約を切ろうとするフリーランスも多いので、地に足をつけて業務ができるタイプかどうかを読み取ろうとします。

これまでのエンジニア経験の中で、技術的なトラブル・課題・苦労したことのトピック、そしてそれをどう考えてどのように解決したか?

技術的にどこまで深掘りができているか、自主性を持って業務を行えるかを確認します。
業務経歴書はやっている風に記載されているけど、実際は上長の指示に従って作業をしていただけのケースも多くあります。
この質問は、2段、3段と深掘りしていくとそのエンジニアの立ち位置や感が方が見えてくるものがあります。

基本設計書はどの項目を書いたか・またフォーマットは新規か既存か、執筆していく上でどんなところに注意をおいたか

業務経歴書に基本設計など上流工程に携わった経験が記載されているケースでは、このような確認をします。
上流工程をしっかり対応されているエンジニアであればサラッと返せる質問ですが、実際には携わっていない方、またフェーズには携わったけどサポート程度の方だと答えづらい質問です。
業務経歴書が正しいものかどうかを判断するために質問しています。

経歴書掲載のプロジェクト期間についての質問

業務経歴書に記載されている対応案件のプロジェクト期間において、一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月といった短期での終了が目立つ場合は、何故終了になったのかを確認されます。SIerの仕事の取り方として1,2ヶ月で納品できる短期プロジェクトを多く受注するケースもあるので一概には言えないのですが、現場でトラブルを起こしたりパフォーマンスが上がらずに短期終了になってしまったのかどうかを確認するためです。

プロジェクトの空き期間

職務経歴書記載の経歴の合間に空きがある場合は必ず質問されます。業務が空いてしまうケースは病気であったり家族都合であったり様々ですが、そういった問題を抱えている場合は、きちんと改善されている状態なのかどうかを見極めるためです。すでに完治していて問題なく働けるのであれば大丈夫ですが、まだ回復しつつも定期的に病院に通っているなどといった事情があるのであれば、登録面談時に必ず伝えるようにしてください。

年間で遅刻はどの程度あるか?また何日程度の休みを取得されているか?

エージェント側が登録面談で判断したい要素の中で、重要度が高いのが勤怠トラブルを起こさないエンジニアであるかどうかです。このエンジニア業界、特にフリーランス業界は残念すぎるほと勤怠が問題でトラブルになるケースが多く、また、勤怠トラブルはほとんどのケースでエージェント側は謝罪以外できません。勤怠に影響を出すエンジニアは登録面談にて除外したいため、様々な手法で勤怠を確認するようにします。

私の場合、「想定しているプロジェクトの中には朝会を行っている現場もあり、遅刻は許されない現場なのですが、これまで年間を通して遅刻されることはどの程度ございますか?」とストレートに投げかけることが多いです。一切勤怠不良のない方は堂々と自然に答えますが、勤怠に問題がある方は勤怠不良の無いように答えようとしますが回答に曇りが生じます。

現在興味のある技術とどういったところに興味を持たれているか・自主学習でどんな勉強をしているか

エンジニアとしてのモチベーションや向上心を確認します。前を向いている方には新しい技術を取り入れる現場を紹介した方がやりがいを感じられますし、向上心の低い方には過去の経歴に完全マッチした案件を紹介した方が気持ちよく対応してくれるでしょう。

これから成長していく過程の若手エンジニアに対して質問する場合は、本当に興味を持っているのか、技術者として深掘りして学習しているのかを確認するケースもあります。

ありがちな質問・回答は、

エンジニア:IoTに興味を持っています
面接官:IoT面白いですよね!どのような部分に興味を持っていますか?
エンジニア:ものがインターネットに繋がるのがすごいです
面接官:そうですよね。本当に小さいものまで繋がっちゃうんですもんね。ちなみに様々な高度な技術が使われいると思いますが、技術者としてどのような部分に面白さを感じていますか?
エンジニア:これから勉強するところです
面接官:そうですか。頑張ってください!

少し深掘りして聞いてみると、単にその技術の見える部分に面白みを感じているだけで、技術的な深掘りをされないエンジニアもいらっしゃいますし、具体的な技術を楽しそうに話だすエンジニアもいます。

まとめ

面談時には様々な質問がありますが、多くの質問は相手の適性を確認しているだけで、この回答だから良い・悪いというのは基本ありません。
エージェント側が判断したいのは、契約した後に現場で周囲と協調性を持ってきちんと働いてくれるエンジニアなのかどうかです。その上で技術力がどの程度あるのかを確認します。
これまで協調性を持って現場で働いていた方であれば、質問に対して素直に回答すれば大丈夫ですので、あまり気負わずに面談に挑んでください。

また、勤怠トラブルを起こす方、チームプレイが馴染めなくてフリーランスを考えている方は、正直常駐フリーランスは向いていません。契約後にトラブルを起こしてしまったら、エージェント会社にも紹介された顧客にも迷惑をかけることになりますから、人に迷惑をかけないところで出来る仕事を探されるのが良いかと思います。

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この記事を書いた人

管理人のよしぞと申します。
フリーランス業界で働いている管理人が、業界で働く様々な視点からフリーランスエンジニアに挑戦するためのノウハウを掲載。独立を考えている方にとって手助けになるサイトを目指しています。

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