フリーランスの契約は委任と請負がメイン・正社員や自営業も合わせそれぞれの差異を解説

フリーランスエンジニアの働き方

フリーランスエンジニアは仕事をするとき、基本的に誰かと契約を結んでから仕事します。
ところがこの「契約」、学校でも習いませんし、日常でもあまり見聞きすることのない単語です。
ですので「契約」に対して「よく分からない」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスエンジニアに必須の契約である委任契約と請負契約について、それぞれのメリット・デメリットを解説し、正社員や自営業者とどこが似ていてどこが違うのかを解説します。

契約の種類

フリーランスエンジニアがクライアント、またはクライアントとの仲介人であるエージェントと結ぶ契約には大きく分けて

  • 委任契約
  • 請負契約

があります。まずはそれぞれの特徴を解説します。

委任契約

委任とは、「あなたに業務を委任します」という意味です。
多くの場合、時間単位で委任され、契約した時間の間はその業務に従事します。
平日9:00~18:00の間はこの業務に従事する、といった感じですね。
仕事の成果は原則的に問われません(もちろん成果をあげなければ委任契約は打ち切られますが)。
正社員が会社と結んでいる雇用契約に外見上似ています。

請負契約

請負とは、「あなたに成果物を納品することを依頼します」という意味です。
成果物さえ納品すれば、他のことは問われない場合がほとんどです。
「いついつまでに、こういうものを開発する」といった感じですね。
ものを作ってそれを売る、という商売人の感覚に近いのかもしれません。
時間は拘束されないです。とにかく作ればいいです。

委任契約のメリット・デメリット

それでは、委任契約のメリット・デメリットを見ていきます。

メリット①:安心して働ける

委任契約は時間での契約のため、仕事の出来不出来によって報酬が上下するということは基本的にはありません。もちろん、仕事が出来る人は契約更新のときに単価が上がり、逆に仕事ができない人は下がります。
働いた時間の分予め契約で定められた報酬が必ず発生するので、安心して働けます。
また、クライアントとの間にエージェントが入る場合が多く、面倒な報酬などの交渉をエージェントに一任できます。これも安心して働ける要因となっています。

メリット②:規模が大きい案件に携われるケースが多い

委任契約を行うクライアントは、規模の大きなプロジェクトを推進している場合が多いです。
そこに、自社のプロパー社員と一緒に働く要員としてフリーランスエンジニアを委任契約でアサインします。
個人開発ではできない規模の大きなプロジェクトの一員としてジョインできるので、開発のやりがいも高いです。
反面、開発自体の難易度が高いことが多いですが、そこは、一緒にアサインされているエンジニアの援助も受けられます。
筆者の場合だと、リーダーとしてアサインされ、プロジェクトの一部を取り仕切っています。これには個人開発にはない面白さがあります。

デメリット①:時間に拘束される

逆に、委任契約のデメリットは、時間に拘束されることです。
早く仕事が終わっても早くあがることはできません。なぜなら時間を売っているからです。
また、プロジェクトの他のメンバーとのコミュニケーションもあります。メンバーが時間を揃えて稼働したほうがなにかと好都合なのは言うまでもありません。
最近はフルフレックスの委任契約もありますが、主流はコア時間が定められている委任契約です。

請負契約のメリット・デメリット

次に、請負契約のメリット・デメリットを見ていきます。

メリット①:時間に拘束されない

請負契約は成果物を納入すればいいので、時間に拘束されません。
納期内であれば、早く作っても遅く作っても報酬は同じです。
だから、ゆとりがある生活を送ることができます。筆者が請負で仕事をする際は、たいてい1日6時間しか働きません。それでも成り立ちます。

メリット②:並列で案件を請けることが可能

委任契約の場合は時間拘束されてしまうため、並列で仕事を受けることはできません。
月額70万円で受けたら、70万円稼ぐのがMaxとなってしまいます。(夜副業するなどは別)
請負で契約するのであれば、A社から請けた仕事をしながらB社から請けた仕事もおこなうということが可能で、仕事の請け方・見積の仕方次第では大きな収入を得ることが可能です。

デメリット①:交渉は自ら行う必要がある場合が多い

委任契約は、先述の通り、原則的に交渉を自分で行う必要がありません。
ところが請負契約の場合、直接の請負がほとんどで、報酬の交渉を自分で行う必然性があります。
報酬の交渉はとても大事です。さじ加減一つで、そもそも契約を結べなかったり、最低賃金以下の報酬で働かざるを得なくなったりします。
交渉を自分で行うのは、技術とは全然違う分野の話ですので、また別なスキルが必要とされます。
自分で交渉を行うことに自信がない人は、請負契約を結ぶのはやめておいた方が無難でしょう。また、駆け出しのエンジニアにも向いていません。

デメリット②:規模が小さい

請負契約は個人開発である場合がほとんどです。したがって、プロジェクトの規模も小さくなります。
仕事を通して新しい技術に出会う機会も小さなプロジェクトでは少なくなります。
開発自体の面白さ、という点では、どうしても委任契約の方に軍配が上がります。

正社員と委任契約のフリーランスの共通点と差異

正社員とは、会社と雇用契約を結び、定められた報酬で定められた時間定められた業務に従事することです。
これと委任契約のフリーランスは似ていますが、一つ、決定的に異なる点があります。

それは、「会社と運命を共にするか否か」です。

正社員は会社の構成員。会社の盛衰は正社員が如何に仕事をこなすかで決まります。
しかし、フリーランスエンジニアは会社にとってはどこまでいっても部外者。会社の経営にタッチしません。
会社の規模が変わっても、委任契約しているフリーランスエンジニアはやることは変わりません。
また、開発以外の会社の業務をやることが正社員の場合にはありますが、委任契約しているフリーランスエンジニアには契約以外の業務はありません。
契約した範囲の業務しかやらない、それがフリーランスです。

正社員は長い時には数十年一つの会社に勤務しますが、委任契約しているフリーランスエンジニアは長くても数年です。
多くの場合、アサインされたプロジェクトが終わればその会社から離れて別な会社と契約を結び直します。
そのかわり正社員には福利厚生や教育などの手厚いサポートがありますが、フリーランスエンジニアにはありません。
自分のことは自分で律しなければならない労働者、それがフリーランスなのです。

請負契約のフリーランスと自営業の共通点と差異

一般的に自営業というと、店舗経営などが思い浮かびます。店舗経営の自営業者は商品を売った代金が報酬になります。
請負契約のフリーランスエンジニアも開発した成果物を売るので、自営業に似ています。

ところが単純に商品を売るのとは、エンジニアの場合訳が違います。
大抵の場合、クライアントと密なコミュニケーションを取り、クライアントに最適化されたシステムを開発するからです。
サービス業の色合いも濃いとも言えるでしょう。

そして最大の違いは、エンジニアには経費がほぼない、ということです。
直接の経費と言えば通信費、使用するソフトウェアやサービスの料金、本代、働く場所であるシェアオフィスの料金くらいです。
対して店舗経営の自営業者の場合、莫大な経費がかかります。
開発の最大の経費は人件費、とよく言われますが、まさに開発では人件費以外の経費は無視していいレベルなのです。
請負契約のフリーランスエンジニアの場合、報酬=自分の人件費となります。だから、報酬の交渉は大事なのです。

まとめ~委任契約と請負契約の差異

この記事では、委任契約と請負契約について解説してきました。
まとめると、

  • 委任契約は外見上正社員に似ている
  • 請負契約は外見上店舗経営の自営業者に似ている

ということが言えます。

同じフリーランスを名乗っていても、ずいぶんと違うものです。
それぞれのメリット・デメリットを頭に入れて、自分にとって最適な働き方を見つけてください。
そうすればきっと、あなたも幸せなエンジニアライフを送ることができます。

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