異業種への転職を目指したときに立ちはだかる「未経験」の壁。中途採用の求人では経験者が応募条件であることも多く、転職活動で困っている人が少なくありません。
でも実は、未経験は募集していない企業でも面接までこぎつけられる可能性があるって知っていますか?
それは「転職エージェント」に登録しておく事なんです。
この記事では、未経験可の求人が少なくて転職活動が難航している人のために
- 転職エージェントに登録するメリット
- 未経験で面接を受ける時のポイント
- 履歴書や面接で使えるアピールポイント
をまとめました!
在職中で転職活動を検討している人も、現在転職活動で苦しんでいる人も、ぜひ読んでみてくださいね。
正社員、未経験可の求人が激減!?転職活動に難航する人が増えてきた
2020年の有効求人倍率は、45年ぶりの下げ幅で1.18となりました。45年ぶりの下げ幅という事は「前年に比べて仕事が激減した」という事。オイルショック以来の急激な求人の減り方なんです。
1人の求職者に対し1.18件の求人があるので「まだ仕事あるし、大丈夫じゃない?」と思っていると危険!
企業側はよりシビアに求職者を見極めるようになっているので、応募しても受からない人や、応募資格すらなくて応募できない人が水面下で増えているんです。
求人が少なくなる中、経験者のみ採用する企業が増えてきた
筆者が人事・採用を担当している企業では「1年以上転職活動を続けている」人の応募が目立つようになりました。聞くと、求人はあっても「~の経験がある人」という条件があり、そもそも応募できる求人を見つけるのが大変だったとの事。
驚くべきことに、20代・30代の若手でも「未経験は不可」と書類選考すらしない企業が増えてきているんです。
やっと見つけた求人!不景気でも募集している職種は危険?
さらに求人が少ない時期は「求人の質も落ちる」傾向があります。企業側としては良い条件でなくても応募が来るので、給与を始めとする条件を徐々に引き下げる事も少なくありません。
また、不景気でも常に募集している企業はいわゆる「ブラック企業」である可能性も。みなし残業が多い、求人内容と全く違う仕事をさせられる、などの口コミを見て応募を断念するケースも増えてくるでしょう。
君は”未経験”じゃない!求人が少ない時は転職エージェントの登録がマスト
そんな求人が少ない時期にやるべきことの一つに「転職エージェント」への登録があります。
転職エージェントに登録すると
- 担当者が自分の履歴書を企業にどんどん送ってくれる
- 全てWeb上で転職活動する事も可能
- 非公開求人を紹介してもらえることもある
と、メリットがたくさんあるんですよ!
でも「転職エージェントってお金がかかる?」「やりたくない仕事ばかり紹介されるんじゃ・・・」など不安な方もいるかもしれません。
結論、転職エージェントは求職者にお金は一切かかりませんし、紹介される仕事も豊富です!
詳しく解説していきますね。
転職エージェントって何?お金はかかる?
転職エージェントの概要は以下の通りです。
- 専任の担当者が求人の紹介や面接を設定してくれるサービス
- 転職活動をしている人は無料で利用できる
- 企業に応募するたびに履歴書を郵送する必要がない
- 紹介を受けるために事務所に頻繁に通う必要がない
- 給与など条件面も交渉してくれる
転職エージェントは、民間の求人あっせんサービスです。就職が決定した時点で決定先の企業からエージェントに報酬が支払われる仕組みなので、求職者にはお金は一切かかりません。
ハローワークだと頻繁に事務所に通ったり、紹介して貰った企業に自分で履歴書を郵送する必要がありますが、転職エージェントはこれらが全部Web上で完結します。時間もお金も節約になりますよね。
転職エージェントに登録するメリット
ほかにも転職エージェントにはメリットがたくさん!
- エージェントが売り込んでくれるので面接に至りやすい
- スキルやキャリアを知ったうえでの面接なので、人柄を重視されやすい
- 応募する企業の情報を求職者が知れ、ミスマッチが少ない
- 応募がWeb上で完了することも多く、在職中も活動しやすい
- 非公開求人の情報がもらえる
転職エージェントは、一度キャリアシートを提出しておけば担当者が企業にどんどん”あなた”を売り込んでくれます。一人で求人を探して転職活動をするよりも、より多くの企業に履歴書を見て貰えるのが大きなメリット。
さらにエージェントは、経験者しか求めていない企業にも「似た経験がある応募者がいますよ」と、上手く企業にアピールしてくれるので、応募の幅がぐっと広がります。
求人を大々的に出していない企業にも転職エージェントは営業活動を行っているので、ネット上にない求人情報を貰えることも。
転職エージェントに登録するデメリット
逆に転職エージェントのデメリットはほとんどありません。強いて言えば「展開が早い事が多い」事でしょうか。
どんどん求人情報をもらえてすぐに面接に至ることも多いので、のんびり転職活動したい人は少し負担に感じるかもしれません。ただ、ペースが早すぎる時は担当者に言えば調整してくれるので大丈夫です。
転職活動で未経験の職種の面接!志望動機や印象アップのコツとは?
続いては、未経験の職種で面接に至ったときに好印象を与えるコツについて見ていきましょう。
履歴書の審査や面接に5年以上携わっている私から見て好印象だった人の特徴も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
志望動機や退職理由は、なるべく正直に
新卒の採用面接ではみんな未経験なので、志望動機を作りこんで臨む人が多いですよね。しかし、中途採用や他社からの転職活動では「あ、面接用に志望動機を作ったな」と分かると信用ダウンにつながる事も。
難しい言葉は使わなくてもOKなので、退職理由や志望動機はなるべく正直に伝えましょう。
意外なアピールポイントは「趣味」
未経験での面接だと、なかなか企業にアピールできる経験が見つからないかもしれません。そんな時は「趣味」「休日の過ごし方」に応募する職種に繋がるものが無いか探してみましょう。
コツコツ作業が求められる職種なら「プラモデル」「手芸」、コミュニケーションが求められる職種なら「スポーツサークル」「友人とお茶」などがアピールポイントになります。
事前にどんな人物像が求められるか知っておくのも効果的
面接は自然体で臨むのが一番なのですが、緊張してしまう人やどう自分をアピールしていいか分からない人は応募先の企業がどんな人物像を求めているかリサーチするのがおすすめです。
「やる気があればOK」「素直で指導しやすい人」「率先して仕事をこなす人」など、事前に知っておくと好感度の高い受け答えがしやすくなります。
転職エージェント経由での紹介だと、面接前に求められる人物像も教えてもらえますよ。
未経験可の求人が少なくても大丈夫!少しでも通じるスキルがあればアピール
不景気になると、求人数はそこまで減っていない段階でも「経験者のみ採用」「求人の質が落ちる」など水面下で厳しさが増してきます。
転職先で失敗しないためには、ハローワークやWeb媒体だけでなく転職エージェントに登録しておくのがおすすめ。未経験でも履歴書を推してもらえたり、非公開求人を紹介してもらえたりと、より選択肢が広がるでしょう。
未経験だから・・・とあきらめている職種でも、転職エージェントのサポートを受ければ面接に漕ぎつけられるかもしれませんよ。