エンジニアのキャリアパスと努力

Pythonエンジニアの日常 エンジニアが仕事で役立つノウハウ

キャリアパスという言葉を、エンジニアなら聞いたことがあるかもしれません。

若いエンジニアは、実際自分がどんなキャリアパスを描けば良いのかと悩まれているケースも多いようです。

筆者も若いころは明確なキャリアパスを描けず、それで失敗もしました。

しかし今は成功しています。エンジニアとして仕事はやりがいがあり、充実しており、また、ワークライフバランスも取れています。金銭的に余裕があるのは言うまでもありません。

この記事では、筆者の実体験を基にして、エンジニアのキャリアパスと努力について書いていきます。

筆者のキャリアパスの実際

筆者は一流大学卒業です。数学科卒業で、数学に関してはかなり勉強しました。今でも難しい数学書を読みこなすことができますし、数学を使用する案件をこなします。

その後ベンチャー企業に入り、エンジニアとしての基礎を身に付け、上場企業に転職し、順調にキャリアを積みました。

ところがここで、挫折が訪れます。

体調を崩してしまったのです。かなりの重病になりました。

体調を崩すということは、身体面の負担もそうですが、能力が落ちるということでもあります。体調が万全でなくては、頭も動かないのです。

筆者は仕事をこなすことができなくなり、退職しました。

その頃の筆者は、エンジニアを続けることに自信を失っており、自分にこなせる仕事をしようと思い、全く畑違いの塾講師になりました。

ところが、未経験の筆者が入れる企業は、非常に限られていました。そして、入れた企業はブラック企業でした。

毎日午前8時から午後11時まで仕事。休みは日曜日だけです。給料もとても安いです。時給換算すると最低賃金を切っていました。

健康な人でも次々辞めていきます。

体調が万全でない筆者に勤められるわけがありませんでした。その後、田舎の両親のもとに身を寄せ、療養に専念しました。

転機が訪れたのは、ちょうどiPhoneが出たばかりの頃でした。

地元の企業が、iPhoneアプリ開発事業部を立ち上げたいと、エンジニアの経験があった筆者に話をもってきたのです。

体調もある程度戻っていた筆者は、iPhoneアプリ開発事業部の現場の責任者として復職しました。

ブランクを埋めるため、iPhoneアプリ開発の本だけで10冊以上読みました。社内には誰もやっている人がいないのだから、筆者がスキルを高めないと事業は失敗します。

ただ、そうやっている間に、東日本大震災が訪れ、被災地でもあった筆者の田舎は津波に襲われ、会社も壊滅しました。社長判断でiPhoneアプリ事業は断念することとなり、筆者は会社都合で解雇されました。

そこで筆者は考えたのです、この際フリーランスエンジニアでやっていこうと。

その後勉強を続けながら、フリーランスエンジニアとして独立します。

また大企業の現場に入ったりしました。これは勉強になりました。業務と業務システムの関係を根本的に理解できたのです。

それで業務システムに専念することにし、また、出始めていたPythonを勉強し、Pythonに可能性を感じた筆者は、Pythonに専念することにしました。

結果として今に至ります。

今筆者は、複数のクライアントのビジネスパートナーとして、ただシステムを開発するだけではなく、事業のトータルサポートを行っています。

コンサルタントとしても活動しています。

なぜ筆者は成功しているか

挫折を経た筆者が成功しているのはなぜでしょうか?

一言でいうと、

「自分の適性に合った努力をしてきた」

からだと思っています。

ブラック企業に勤めていた当時、筆者は努力を全くしていませんでした。それまでの学歴や職歴に満足して、努力をせずに生きようとしていました。

これでは、ブラック企業に勤めるしかなくなるのです。

対して、iPhoneアプリ開発を手掛けてからの筆者は、努力の塊です。

もちろん、自分に合わない努力はしません。たとえば接遇のスキルなど身に付けようと思いませんし、中国語を身に付けようとすることもありません。

しかし、技術に関係したことならばいくらでも勉強しますし、それが仕事の幅を広げると判断した事柄については勉強します。ライティングや、コンテンツ開発、経営について勉強したから、こうやってライターもできますし、コンサルタントもできます。

何より、クライアントのトータルサポートは様々な知見を持っていないとできません。いわば、社会人としての品格が問われているのです。

もちろん最新の技術にはキャッチアップしています。クライアントの信頼を得るためならばあらゆることをします。

それが筆者が成功している要因でしょう。

努力の様々な形態

まず、努力する項目は、自分の適性に合った項目です。

筆者は体力がないので、体力を使う仕事は初めから選択しないですし、体力を付けようと努力することもありません。肉体が劣っているので、そこを埋めるより、長所である論理的思考能力を伸ばした方がより効率的です。

また、筆者は字が大変汚いです。

子どものころ、筆者の字を矯正しようと、両親が筆者を習字に通わせました。その結果として、5年間習っていたにも関わらず、筆者は全く習字が上手くなりませんでした。

これは無駄だったと考えています。その時間があるなら学習塾にでも通っていた方が良かったと考えています。できないものはできないのです。

自分に合わない努力は、苦痛でもあります。自分に合う努力は、苦痛と感じないものです。

自分の適性に合った努力をしましょう。

スキルを高めないでいると

エンジニアがスキルを高めるのを怠ると、悲惨な末路が待っています。

今であれば、例えば20年前の言語や技術にこだわり、PythonやAWSといった最新の技術を吸収しないでいると、徐々に仕事の幅が狭くなるのです。

それはそうです、だってそんな仕事は存在しなくなってきているんですから。

筆者の友人のエンジニアが、今Pythonが人気ランキングで1位の言語で、PHPの人気がはるかに落ちているという記事を読んで、ショックを受けていました。自分の仕事はなくなるんじゃないかと焦りを感じたようです。

しかしその後も、友人はPythonを勉強する気配がありません。

なんとかなると思っているようです。

当面はなんとかなるかもしれません。しかし5年後はどうでしょうか。最新の技術を知らなくては、つまらない保守案件ばかりになるのではないでしょうか。

面白い案件に参画したいなら、常にスキルを高めることです。

ブラック企業で働くと

ブラック企業で働くと、人生が台無しになります。仕事とプライベートの両立があって、はじめて心身が安定し、生活が豊かになります。

ブラック企業は拘束時間が長く、給料も安く、生活するには最悪の環境です。そして日本にはそんなブラック企業がまだまだ多いです。

そんな企業に限って、仕事の面白みも少ないことが多いです。

仕事もつまらない、プライベートの時間もないでは、なんのために生きているのか分からなくなりますね。

ブラック企業から次々社員が辞めていく所以です。

しかし前述のとおり、努力を怠っているとブラック企業に入るしかなくなります。

努力はしましょう。ブラック企業に入りたくないなら。

まとめ

時代のニーズを察知して、その中で自分の適性に合ったものを取捨選択し、そこに向けてスキルを高め、仕事をこなす。

一言でいえば、エンジニアのキャリアパスとはそれに尽きます。

いくら好きなことでも、仕事が存在しなくては仕事になりません。また嫌いなことをすると無理が来ます。

あなたがエンジニアを目指したのは、エンジニアがキラキラ輝く職種だったからのはずです。だったら、キラキラ輝くエンジニアになりましょう。

ライタープロフィール

名前:金さん
肩書き:ITエンジニア、ライター、コンサルタント
ITエンジニアとしてPythonを中心に手掛け、クライアントの問題解決に奔走。スクレイピングなら絶対の自信がある。Selenium、Djangoのエキスパート。ライターとしてはIT系記事を中心に、広範囲で記事を執筆。培った社会経験を活かし、コンサルタントとしても活躍。