実際に常駐型フリーランスエンジニアとして働かれた方の体験談です。システムの結合・総合試験案件に参画に参画された、TAさんから体験談をいただきました。
ぜひご覧ください。
システムの結合・総合試験案件に参画
プロフィール
技術者プロフィール
氏名(HN) 性別 年齢 | TA 男性 32歳 |
住まい | 東京都 |
エンジニア職種 | テスター |
案件概要
案件概要 | 財務システムの結合・総合試験プロジェクト |
与えられた業務タスク | 結合試験から総合試験の実施 |
チームメンバー数 | 5人、メンバー |
参画した際のフェーズ | 結合試験フェーズ |
プロジェクトの期間 | 5ヶ月 |
月額報酬 | 43万(140-180h) |
案件にエントリーした理由 | 会社員時代に参画していた現場と関わりのあるプロジェクトだったため |
エージェントのこと
契約したエージェント会社から参画された方の人数 | 1名 |
プロジェクト参画中のフォロー頻度とフォロー内容 | 月末に一度報告メールをして状況を伝えるようにしていました。現場でも特に問題もなかったため、特別何かフォローしてもらうということはありませんでした。 |
プロジェクト終了時に次の案件をスムーズに紹介してくれたか | 終了3週間ほど前に案件の提案の話をいただきましたが、別のエージェントにも依頼中だったためそちらで参画することになりました。 |
プロジェクト全体を通してエージェントの対応に満足できたか | 連絡事項は少なかったものの、必要な対応はしていただいたので満足しています。 |
プロジェクトエピソード
会社員でもフリーランスでもエンジニアとして働く際には色々なプロジェクトで新しい環境で仕事をすることも多いかもしれません。
今回、財務システムのプロジェクトに参画した際に、私が経験した苦労や失敗、得られた達成感をお伝えします。
現場で最初に苦労したこと
これは私がどのプロジェクトに入っても最初に思うことですが、システムの仕様を理解することに苦労します。
特に今回のような、普段の生活で全く関わりのない財務システムとなると複雑です。
ゲームや普段日常的に使っているようなアプリであれば感覚的に理解できる部分もあるかと思います。
しかし、漢字だらけの専門用語も多かったので、まずは用語の意味を調べながら設計書を読むという作業が始まりました。
そんな中、さらにプレッシャーとなることがありました。
私が参画したのは結合テストの途中からだったのですが、1ヶ月後にはメンバーが2人抜けることが決まっていました。
私より仕様に詳しいメンバーが抜けるので、今のうちに聞きたいことを質問して1ヶ月後には自分で総合テストが実施できる状態にしなければなりませんでした。
仕様がなかなか理解できない自分の能力の低さに対してのイライラと、1ヶ月後の不安は大きいものでした。
抜ける予定のメンバーに引継ぎメモも作成してもらい、なんとか最低限、テストができそうな状態にはなることができましたが、ヒヤヒヤした1ヶ月を過ごしました。
作業漏れの失敗体験
総合テスト実施中にテストデータの準備漏れというミスが発生しました。
今回のテストでは、本番と同様のテスト環境を準備し、お客様にバッチ処理を流してもらい、結果を確認する必要があります。
しかし、一つだけテストデータが準備できていないタイミングでバッチ処理を依頼してしまったのです。作成するデータ量が多いという点もありましたが、完全に私の作業漏れでした。
システム上、一度処理を流すと全てのデータのステータスが変わってしまうため、簡単にやり直すことができない状況になってしまいました。
期限も迫っており、お客様も多忙なため再度依頼することはできません。
ミスに気付いた時は「やってしまった……」と思いましたが、すぐにリーダーに報告しました。
一瞬リーダーの表情は曇っていましたが、すぐに解決方法を提案してくれました。
お客様には作業依頼ができないため、開発環境にテスト環境と同様のデータをセットアップして確認をすることになりました。
ミスに気付いた段階ですぐにリーダーに報告したため、無事にテストができ、納期にも間に合わせることができました。
失敗した瞬間は辛い気持ちにもありましたが、それでも、次回からは確認作業のための時間をしっかり確保してから実施しようと、改めて決意したトラブルとなりました。
得られた達成感
総合テストを実施する時期には、チームメンバーはプロジェクトリーダーと私の2人のみでした。
プロジェクト後半になるにつれてメンバーを減らすというのは普段からよくあることです。
しかし、総合テストの項目は想定以上にボリュームの大きいものでした。これはリーダーにとっても想像以上のボリュームだったそうです。
これを2人だけで全てこなすには、一つ一つに時間を取られるわけにはいきません。
もちろん不明点があればリーダーに質問することはできるのですが、リーダーの時間を使ってしまうと結果的にテストが終わらなくなります。
質問に使う時間は最低限に、自分でスピーディにテストを消化する。一つの作業で悩みすぎない。
そんなテーマを持ちながらの作業は大変でしたが、多少の残業もあって予定通りに終えることができました。
想定外のことで最初は無理かもと思うこともありましたが、それが予定納期に間に合ったというのは達成感がありました。
初めてプログラムの実装を経験
総合テストが終わってから、別機能の仕様変更があり、実務経験がなかったプログラムの実装をすることになりました。
実装といっても、修正方法を自分で考えてゼロからプログラムを書くというものではなく、リーダーが修正している内容を見て、同じ修正を他のソースコードに追加するというものでした。
同じ修正を追加すると聞くと、コピーして貼り付けるだけで簡単にできそうに思えます。
しかし、元々が全く同じソースではないので、追加する箇所も微妙に違ったりと未経験の私にとっては難易度が高い作業でした。
プログラムがスムーズに読めない自分にイライラしてしまうこともありました。
それでもメンバーはリーダーと私の2人だけなので、ここで落ち込んでいても作業は進みません。
わからないことはたくさんありましたが、その都度リーダーに質問をして、なんとか修正を完了させることができた時は正直ホッとしました。