実際に常駐型フリーランスエンジニアとして働かれた方の体験談です。VB.net + Javaのシステム改修案件に参画に参画された、TKさんから体験談をいただきました。
フリーランスでの案件は初ということもあり、実際どんな感じなのか雰囲気を掴みたいという思いをエージェントに相談したところ紹介してくれた案件とのこと。
ぜひご覧ください。
初の開発実務経験・Javaの開発案件に参画
プロフィール
技術者プロフィール
氏名(HN) 性別 年齢 | TK 男性 27歳 |
住まい | 神奈川県 |
エンジニア職種 | システムエンジニア |
案件概要
案件概要 | 案件は、ビルメンテナンスシステムの改修でした。 ビルのメンテナンスでは、エレベータや空調などのビルの様々な部分を点検するのですが、PCなどの端末で点検結果を記録したり更新していきます。 改修としては、点検で使用する端末をPCだけでなくAndroidやiPhoneといった端末でもできるようにするための既存の機能修正と、新規機能追加でした。 |
与えられた業務タスク | 単体テスト全般、進捗報告等 |
チームメンバー数 | 8人、単体テスト、主要メンバーサポート |
参画した際のフェーズ | 開発フェーズ |
プロジェクトの期間 | 3ヶ月(自分が参画していた期間) 平均7.5時間/1日 |
月額報酬 | 41万 |
案件にエントリーした理由 | フリーランスになりたての自分自身にとって丁度いい案件だったからです。 会社員時代に経験してきたことは仕事のやり方や資料作成などが中心で、自分が扱えるプログラミング言語は2つ程度で技術スキルに不安がありました。 また、フリーランスとしては初案件ということもあり、実際のところどんな感じなのか雰囲気を掴みたいという希望がありました。 エージェントにその旨を伝え、紹介いただいたのが今回の案件でした。また、参画前に面談が2回ほどあり、その際にお会いした現場の人が、とても感じ良さそうな人でしたので、その点も踏まえて参画を決めました。 |
エージェントのこと
契約したエージェント会社から参画された方の人数 | 1名 |
プロジェクト参画中のフォロー頻度とフォロー内容 | フォロー頻度としては、月に2,3回程度。 エージェントの人と連絡先を交換しており、何か問題や困ったことがあれば、すぐに連絡できる体制になっていました。 私の場合は、月末に成果物として作業報告をする必要があり、やり方やわからない部分を聞いたりする際に連絡をしたりしていました。 また、月に1回程度は問題や悩みはなさそうか電話で確認してくれていました。 |
プロジェクト終了時に次の案件をスムーズに紹介してくれたか | 案件は随時紹介してくれる体制です。 案件終了前から案内をしてくれる体制になっていました。 |
プロジェクト全体を通してエージェントの対応に満足できたか | とても満足しています。 時々、困っていることが無いかの確認のため電話をいただくこともあり、気にかけてくれている感じでした。 |
プロジェクトエピソード
初案件で緊張
フリーランスとしての初案件ということや、技術的スキルもまだ高いわけではなかったので、それらに対する不安はありました。しかし、今回案件に参画する際、フリーであることはエージェントの人に伏せるように言われてたため、現場の人からは若手の社員として見られていたようです。
フリーランスが常駐型エンジニアとして働くとなると、即戦力というイメージがあるため、とても期待されるイメージでしたが、フリーということは伏せていたので、初案件であることやスキル不足に対する不安は、すぐになくなりました。
フリーでやっていくためには、ある程度スキルが必要だと思っていましたが、最低限1つのプログラミング言語とSEとしての業務経験や社会人としてのマナーがあれば、なんとか仕事はやっていけると思いました。
また、稼働時間については残業があっても30分程度だったので、自分の時間も会社員の頃に比べ、多く作ることができました。
案件でお世話になったメンバー
案件としてはメンバー7人程度の案件でした。年齢的には30代、40代の人たちで、同世代の人たちと仕事ができないのは残念でしたが、みんなやさしい人たちでとても自分は恵まれていると感じました。
雰囲気としてはみんなで一緒にランチに行き、和気あいあいとした感じでした。もともと一人でランチは済ませるタイプの人間でしたが、フリーランスとして現場での評価を大事にしようと思っていたので、ランチは一緒に行くようにしていました。皆さん優しい方たちでしたので、ランチも楽しくて、すぐに仲良くなりました。
そのおかげもあり作業をする際もいつでも声がかけやすい環境でした。また、作業や技術的に解決できないときは、メンバーの経験豊富な知識をたくさん教えていただき、とても助けられました。
フリーになった以上、一緒に働く人たちとの人間関係は大切にしていこうと思いました。
担当作業について
案件に参画し始めた頃は、会社員時代の頃とあまり変わらない作業をしていて、具体的には、案件についてやシステムについての理解を深めるため、資料の読み込みなどが中心でした。主に設計書を読むことが多かったですが、wordで作成された設計書を見るのは初めてで、今まで経験してきた案件ではExcelで作成された設計書でした。
そのため見づらいと感じることはありましたが、1週間程度で慣れていきました。
案件に参画して1ヵ月くらいしてから、修正中のソースが終わり次第、単体テストをすることになったので、テスト仕様書作成からテスト実施までをするようになりました。
ほかのメンバーの人たちも仕様などを完全に理解しているわけでなく、手探りをしながら作業しているような状況だったので、テスト仕様書作成をする際、仕様についてわからない時は、自分で設計書を見ながらプログラムソースを確認したり、ソースを修正しているメンバーに話を聞いてみたりしていました。
仕様書作成については、作業ボリュームはそれほどありませんでしたが、仕様を理解して、テストケースや確認項目を洗い出すことが大変でした。
技術的なことで苦労したこと
自分があまり経験してこなかったプログラミング言語を扱う作業がほとんどだったので、それに対応するのが大変でした。
案件を紹介していただいた際には、使用する言語についてはvb.netとお話を聞いていて、vb.netは自分が約3年間業務を通じて経験してきた言語だったので、駆け出しのフリーランスの自分にはピッタリの案件であると思っていました。
しかし、実際に現場に入ると、確かにvb.netを使用した画面やバッチプログラムなどがありましたが、システム全体に対して半分くらいがjavaで作られていました。javaは新入社員の頃、研修で学習して以来の言語でしたので、eclipseの動かし方からjavaのお作法などを思い出しながらやるのが大変でした。
最初は現場に慣れたり業務経験のない言語の勉強をするのに苦労しましたが、それがあったからこそ、フリーランスとしてスキルや経験値が上がってよかったと思っています。また、業務経験のない言語の勉強については会社員でもフリーでもSEとして仕事をしていく人なら、誰でも乗り越えていく壁だと思うので、それについては問題ありませんでした。
自主学習だけで現場の作業をこなすことに不安がある場合は、やはり現場の人たちと良い関係性を築くが大事になってくると思いました。
個人的に思う会社員とフリーランスの違い
仕事については会社員でもフリーでも手を抜かずに真面目に働くことには変わりないのですが、フリーの方が会社員の頃に比べ、気楽に仕事に取り組めていたと思います。
会社員だと上司と部下の関係などがあり、上下関係を感じてしまう部分がありましたが、フリーになってからは気持ち的には、ほかのメンバーの方と対等にお仕事をさせてもらっているように感じることができたと思います。
コロナウイルスの影響について
実は、もともと別の案件が決まっていたいましたが、コロナウイルスの影響で案件自体が縮小してしまい、自分の参画が白紙になってしまいました。
しかし、先方と面談で自分のことを人柄を評価してくれて、気を利かしてくれて、紹介してくれたのがこの案件でした。正直、経験が浅い自分にとっては、危機一髪でした。
常駐型のフリーランスだと会社の都合で、フリーや派遣などの非正規の人から、仕事がなくなってしまうのは仕方がないことなのだろうと感じました。フリーランスは自分で選んだ道なので、客先常駐で働くだけでなく、ほかにも収入源を作るようにしていこうと感じました。